第3話 見せてみろ的なヤツ

 「「が・学園長」」



 「これは違くて、あそうだコイツが」

 「な、俺のせいにすんな卑怯だぞ」

 「は?お前さっき地面思いっきりぶん殴ってたろ」

 「いや、それは・・・・・・」


 学園長の姿を見ると慌てて責任転嫁をし始める2人。



 「コホン」


 学園長が咳払いをすると二人の少年がピシッとする。



 「よろしいんですよ。勿論、屋上に開いた穴の件は後で聞くとして」


 学園長がハルキに視線を向けると、ハルキはギクリと肩を震わす。



 「そもそも屋上を閉鎖してるのは、魔素に耐えられない生徒が誤って入ってしまわないためです。まったく・・・・・・」


 学園長は困り顔で額に手を当てる。


 

 「まさか一年生で二人も屋上に辿り着くなんて、貴方々2人には驚かされますよそれも1人は始業式の日に」



 「い!?」


 ハルキは驚き一度レンの方を向くと、レンは自慢げに片側の口角を上げる



 「ですが校則違反は校則違反です」


 「「はい!」」


 二人は慌てて学園長に向き直り姿勢を正す。



 「しかし学園としても若き才能を潰すのも考えものです。お二人には正式に屋上に入る権利をさしあげましょう」

 

 「な!」


 「ただし! 我が校が誇る3代大会が一つ、魔ッ球大会で私達教師陣を納得させる結果を見せてごらんなさい!」



 「「まっまっきゅう大会だってええ〜」」

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学園長が去った後


 「で、そのまっきゅー大会ってのは何なんだよ!」


 ハルキは地面にタオルを投げつける。



 「『まっきゅー』じゃなくて『まっきゅう』な」

 「初級魔法の球系のみで2人1組で闘うトーナメント式の学校伝統の大会だ」


 「伝統ね・・・・・・」


 「魔法さえ使えれば、いくらバカそうなお前だって大会までに覚えられるだろ」

 

 「・・・・・・」


 ハルキは俯く。



 「どうした?」


 「・・・・・・」



 「お前まさか」


 レンは唾を飲む。



 「魔法使えないのか?」


 「・・・・・・」



 あーーーーー。と叫びながらレンは頭を抱え歩き回る。



 「いや待て待て待て嘘だろ、参加資格どころじゃねーじゃないか」


 レンはハルキの肩をブンブンと振る。



 「どうすんだよ、俺の屋上弁当ライフがかかってんだぞ」


 ブンブンブンブンと肩を振っていると、あーもう、とハルキはレンの腕を振り解く。



 「別に魔法が使えない訳じゃねーよ、ただあんま得意じゃないってだけだ」

 

 「どうだかね」




 ハルキは無表情で手のひらに業火を作り出す。


 「うおっと」 


 レンは威力に驚き慌てて後ろに下がる。


 「あっぶね、バカお前! 人に向かって中級魔法使うなよ」



 「ちげーよ、俺の魔法は威力は出だせるが制御が効かねーんだよ」


 ハルキは膝を抱え込み魔法を消す。



 「どれだけ努力しても実技はともかく成績は万年ビリだ。この学園だって試験内容によっちゃ俺は入れなかっただろうな。分かったら今回はお前だけで」


 

 レンがタオルを拾いハルキに投げつける。


 「何だ使えんじゃねーか」


 

 「いや使えるったってお前も見たろ」


 「なんだ、逃げんのか」


  レンはハルキを見限る様に冷たく言う。



 「逃げるったって、これじゃ味方も巻き込んじまう」


 「ばーか」


 レンはしゃがみ込みハルキと目線を合わせる。



 「お前程度の攻撃で倒れる程俺がやわに見えんのか?」


 「それは」


 ハルキは言葉を言い澱み下を向く。



 「はぁ、お前見た目と違って案外女々しいとこあるよな」


 「あ?」


 ハルキは自分に対する怒りを、レンに向けて睨見つける。


 

 「俺が良いって言ってんだ」


 レンがハルキに手を差し出す。


 

 「やるのか? やらないのか? はっきりしろ」


 「チッ、やっイケすかないやろーだぜ」


 ハルキがレンの手を取ると、レンはニッと微笑む。



 「やるに決まってんだろ」


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  ありがとうございます色々教えていただけると助かります







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