There it is, the light.

 わたしは、曲を作り続けないといけない。

私は、誰かを幸せにする曲を作らなきゃならない。

 どんな人でも救える曲を、作れるようにならなきゃいけない。それがたとえ心臓を捧げることになろうとも作り続けないといけない。


 だって、あの子が私にそう言ったから。


 あなたに——託したから。と。


 だから、だから、だから、だから

「やるしかないんだ」

 

 あなたの言葉が私を縛る呪いになっている。


 それで良い。今更逃げる気はない。


 持って来たパソコンを開く。さぁ大学生になって初の曲を作ろうか。

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