第24話

接待は各企業のお偉いさんと直接話せる絶好のチャンスだった。アタシはミニスカートを穿いて宴席やゴルフに行った。色仕掛けと言われても構わない。オジサマ達の目をひかなきゃ、アタシが隣に行くチャンスなんてありえないじゃないの。

最初のうち、アタシに回されるのは手間がかかるわりに利益の薄い取引ばかりだった。どこの営業マンも取りたがらない注文。でも、アタシはそんな仕事にも手を抜かなかった。

やがて、担当は東さんに…と名指しで発注してくれる得意先が現れた。そこの会長は業界でも気難しいことで有名な人だった。

あの会長さんのお気に入りの営業マンなら、ウチの会社でも東さんに頼もうか…と、アタシの顧客はどんどん増えていった。ついには他の営業マンが担当していた企業までもがアタシを指名してくる始末だった。

『東はシマ荒らしだ』と、他の営業マンは忌々しげに陰口を叩いていた。

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