第21話
あれから、草馬先生は別人のように陰気になりました。
言葉も少なく、近寄り難い雰囲気でした。仕事は相変わらず淡々とこなすのですが、心ここに在らずという感じでした。
服装も、以前は白衣の下に淡い色合いのシャツを着ていましたが、最近は黒っぽい厚手のシャツでした。真夏でもそんな格好なのが、奇異な印象でした。
(先生が不幸になったのは、私のせい…?)
そんな非現実的なこと、あるはずない、と私は何度も自分に言い聞かせました。
でも、その疑念は重い鎖となって、私の心を縛りつけるのでした。
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