俺だけ、無限に強くなれる件について〜最弱からの成り上がり

第15話 ダンジョン王

そのころ、世界中のダンジョンで異常な動きが起こっていた。数ヶ月にわたり、ダンジョンを支配する存在が姿を現していなかったが、突然、ダンジョンの王と名乗る者が現れた。それは、今までのどんなモンスターとも比べ物にならないほど強力な存在で、世界を支配しようとする壮大な計画を練っていた。

「お前の力、試させてもらう。」その冷徹な言葉が、真生と竹迫大和の耳に届いたのは、ダンジョンの深層でのことだった。ダンジョンの王は、世界のすべてのダンジョンを統べ、世界征服を目論んでいた。

「世界を…支配する…？」真生はその言葉に一瞬、驚愕したが、すぐに表情を引き締めた。「そんなことは絶対に許さない。」

竹迫も真生に続くように、決意を固めた。「こいつを倒さなきゃ、世界は終わる。俺たちが止めるしかない！」

ダンジョンの王が告げたその挑戦状は、ただの挑発に過ぎないと思われたが、その背後には数えきれないほどの強力なモンスターたちが控えていた。黒竜と同じくらい、あるいはそれ以上の強さを持つ敵が次々と現れるという噂が立っていた。

新たな敵の出現

世界各地で次々と現れる強大な敵に、冒険者たちは恐れおののいた。特に、ダンジョンの王が支配するダンジョン内では、魔物たちが進化し、かつての常識では考えられないほどの力を持っているという。中でも、ダンジョンの王の直属の部隊、「闇の騎士団」と呼ばれる最強の戦士たちは、すでに数多くの冒険者を圧倒していた。

「これが、ダンジョンの王の力…！」竹迫は驚きながらも、心の中で決意を固めていた。「でも、俺たちは負けない。あいつを倒して、世界を守らないといけない。」

真生は前を向いたまま、冷静に言った。「必ず倒す。それが俺たちの使命だ。」

だが、その道のりは簡単ではなかった。真生と竹迫が直面した最初の試練は、ダンジョンの王の力を体感することから始まった。ダンジョン内に現れた敵は、ただのモンスターではなく、明らかに魔力や力が異常なほど強化されていた。特に、真生の「無限経験値」を持ってしても、経験値を得ること自体が難しいほど、モンスターたちは驚異的な強さを誇っていた。

「こいつら…普通のモンスターじゃない！」竹迫は言葉を失い、戦闘に集中していた。「でも、俺たちも負けてられない！」

真生と竹迫、大きな決断

ダンジョンの王のダンジョンに向かうために、真生と竹迫は改めてその決意を固めた。ここで引き返すことはできない。彼らが向かう先には、間違いなく命を賭けた戦いが待っている。だが、二人は恐れていなかった。今や最強の力を手に入れた彼らは、どんな困難も乗り越える覚悟を持っていた。

「俺たちなら、やれる。」真生は竹迫に向かって力強く言った。「確かに、どんな強敵が現れるかわからない。でも、俺たちの力があれば必ず乗り越えられる。」

竹迫はその言葉に胸を熱くし、決意を新たにした。「ああ、俺も覚悟を決めた。やるしかない！」

そして、二人はダンジョンの王が待ち構える場所へと足を踏み入れる。未知の世界が彼らを待ち受けていた。

ダンジョンの王の挑戦状

ダンジョンの王の支配するダンジョンの入口は、今まで見たこともないほど恐ろしい外観をしていた。暗闇に包まれたその入口には、不気味な気配が漂い、すでに数多くの冒険者がその場所に挑んで敗れ去っていた。

「行こう。」真生は、竹迫に向かって最後の確認の言葉をかけた。「俺たちが最強だという証を、ここで示してやろう。」

竹迫は真生を見つめ、しっかりと頷いた。「お前と一緒なら、どんな敵でも倒せる気がする。行こう、真生！」

二人はそのまま、ダンジョンの王の待つ深淵へと足を踏み入れた。これから先に待っているのは、恐るべき強敵たち。だが、真生と竹迫は確信していた。どんなに強力な敵が立ちはだかろうとも、二人なら絶対に勝てると。

その時、ダンジョンの奥から、響き渡るような声が響いた。

「待っていたぞ、最強の冒険者たちよ。今こそ、その力を試させてもらおう。」

その声と共に、ダンジョンの王の最強の部隊が現れる。彼らの前には、黒竜を凌駕するような強力なモンスターたちが立ちはだかる。

「ここからが、俺たちの本当の戦いだ。」真生の瞳は鋭く光り、大きな決意が込められていた。

竹迫もその言葉に続くように、力強く叫んだ。「行くぞ、真生！俺たちの力を、世界に見せつける時だ！」

こうして、真生と竹迫はダンジョンの王との壮絶な戦いに挑む。誰もがその結末を予測できなかった。