第10話
今日は色々あって疲れた一日だったな…と思いつつ、寮に帰り、メアリーと食堂に向かう。
「エリザベス様♡ご飯楽しみですねっ♡」
るんるん、と先程までの激怒が夢か幻なのではないかというくらい上機嫌のメアリーが、私の腕にぎゅうっとしがみつき、私の方を伺う。
『ええ、楽しみね、今日の料理は何かしら』
食堂で料理を受け取って、席に着く。
「わぁ…こんな美味しそうなもの、私食べたこと無いですっ、美味しそ〜…」
『ふふ、じゃあいただきます、ん、美味しいわ』
「はわぁ…肉汁がじゅわって…こっちのスープも美味しいれふ…♡」
『そう、良かったわ、ふふ、口にご飯粒がついているわよ』
「え、は、恥ずかしいです…取ってくれますか?」
『ええ、勿論、はい、取れたわよ』
取ったご飯粒を口に入れる。するとメアリーが顔を真っ赤にしながら、ぱくぱくと何か言いたげにしている。…何か変なことしたかしら?
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