6-4 接触
「では、早速、その…パーティクルとやらとコンタクトしましょう」
クラウディアはソファーに腰を下ろすや否や、すぐにこう言った。
「コンタクト…今すぐにかね?」
オースティンバーグは驚きながら言った。クラウディアは笑顔で肯定した。
「もう少し落ち着いてからでも良いのではないか。私もまだ一度しか接触していないのだ。最初のコンタクトには肉体的にかなりの負担がかかる」
「いずれやらなければならないのなら、早い方がよろしいかと…。いきなり遠いニューサまで連れて来られて、何が起こるのかドキドキしながら待つのは耐えられないですわ」
パーティクルを呼び出す鍵は、オースティンバーグのコンピュータパッドにある。今度は事前にシドニー・クロウ少佐に相手と接触することを伝えた。博士の執務室には今、博士とクラウディア、クロウ少佐の3人がいる。
「それでは、いきますよ」
オースティンバーグ博士が言うと、2人は無言で口元を引き締めた。
パーティクルは前回と同じく、パッドのアイコンをクリックした途端に現れた。初めて目にするクラウディアは、つぶらな黒い瞳を目いっぱい見開いて、光のグラデーションに見とれている様子だ。クロウ少佐はというと、本能的なのだろうが腰の拳銃に手を当てつつも、茫然とした顔つきで光の集合体をにらみつけていた。
「ああっ」
博士の頭の中にパーティクルの思念がなだれ込んで来たのと同時に、クラウディアが頭を抱えてうずくまった。クロウ少佐も腰を折った。
<止めてくれ。彼女たちは最初のコンタクトなのだ>
オースティンバーグが叫ぶと、パーティクルの思念は一瞬にして消失した。
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