第十七章 武の探求、無限の境地
合気道によって自身の潜在能力を極限まで引き出すことに成功した桐人。怪力だけでなく、身体能力全体が向上し、常人離れした動きが可能となっていた。しかし、彼は現状に満足することなく、更なる武の探求を続けていた。合気道はあくまで始まりに過ぎない。彼は、古今東西のあらゆる武術を学び、自身の武に取り入れ、最強の武を創造しようとしていた。
桐人は、世界各地を旅し、様々な武術の達人と出会った。中国では、少林寺で長拳や酔拳、太極拳を学び、その奥深さに触れた。モンゴルでは、騎馬民族に伝わる馬上武術を学び、馬と一体となる感覚を体得した。タイでは、ムエタイの達人と拳を交え、その破壊力とスピードに驚愕した。ブラジルでは、カポエイラの独特なリズムとアクロバティックな動きに魅了された。
それぞれの武術は、独自の哲学と技術体系を持っており、桐人はそれらを貪欲に吸収していった。彼は、単に技術を模倣するのではなく、それぞれの武術の根底にある思想や身体操作の原理を理解しようと努めた。
ある日、桐人は日本に戻り、かつて自身が師事した合気道の道場を訪れた。道場主は、桐人の成長に目を細めた。
「桐人、お前は本当に強くなったな。もはや、私などが教えることは何もない」
道場主は、感慨深げに言った。
「いえ、師父。私はまだまだ未熟です。武の道は、果てしなく遠い。これからも、精進して参ります」
桐人は、謙虚に答えた。
ある日、侠和会の事務所に、警察からの情報がもたらされた。近隣の街で、凶悪な犯罪組織「黒龍会(こくりゅうかい)」が暗躍しているという。彼らは、麻薬取引、強盗、殺人など、あらゆる犯罪行為を繰り返し、街の治安を著しく悪化させていた。
桐人は、黒龍会を壊滅させることを決意した。彼は、研斗と共に、黒龍会のアジトを突き止めるべく、捜査を開始した。
数日後、桐人と研斗は、廃墟となった工場地帯に黒龍会のアジトがあることを突き止めた。夜になり、周囲は暗闇に包まれていた。
桐人は、研斗に合図を送り、工場内に潜入した。中には、数十人の黒龍会の構成員がいた。彼らは、武器を手に、警戒していた。
桐人の姿を認めると、構成員たちは一斉に襲いかかってきた。ナイフや拳銃を持った彼らは、容赦なく攻撃を仕掛けてきた。
桐人は、体内の気を集中させ、自身が習得したあらゆる武術の技を繰り出した。長拳の流れるような動きで敵を翻弄し、酔拳の予測不能な動きで敵を混乱させた。ムエタイの破壊力のある打撃で敵を吹き飛ばし、カポエイラのアクロバティックな動きで攻撃をかわした。そして、合気道の奥義で敵の力を利用し、投げ飛ばした。
桐人の動きは、あまりにも速く、敵には捉えられない。彼は、まるで幽霊のように、敵の間をすり抜け、次々と敵を倒していった。
研斗も、桐人との連携で、敵を圧倒していった。二人のコンビネーションは、完璧だった。
激しい戦いの末、桐人と研斗は、黒龍会の構成員を全員制圧することに成功した。黒龍会は壊滅し、街に再び平和が訪れた。
この一件を通して、桐人は、自身の武が、既存のどの武術よりも強力であることを証明した。彼は、様々な武術を融合させ、独自の武を創造することで、人を超越した力を手に入れたのだ。
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