Ⅲー④ 未來王と図抜けた仲間たち
ここは地球のとある場所。
未來王のもとに
王の右脇には、魔導師4人衆。左脇には、魔王・ディス。
王の尊前に
神々は、王に問いかける。
質問
この無情な世界へ 神よ、
あなたは幾たびも あなたの使者をお送りになりました。
かれらは わたしたちにすべてを許し、すべてを愛するようにと、
憎しみの有毒な根を 心からひき抜くようにと求めました。
かれらは尊敬すべき、また長く記憶されるべき人たちです。
けれどこの暗い日々の中で わたしはわたしの戸口の階段から
むなしい挨拶と共に かれらを追い返しました。
夜のとばりの下で わたしは見なかったでしょうか……
秘密の暴力が よるべない無邪気な人びとを打ち 制止されない権力の攻撃が
さびしい沈黙のなかで正義の声をつまらせてしまうのを?
わたしは見なかったでしょうか 熱烈な若者たちが荒々しく突進し
苦痛に満ちた死を求めて 石壁をむなしくたたくのを?
わたしの声は窒息させられ わたしの横笛は沈黙しました。
世界はむつきでくるまれ 充満する闇の悪魔のなかに失われています。
そしてわたしは あなたに尋ねます、
あなたの空気を毒し、あなたの光を消してしまう者たち、
あなたは かれらを許すことができるのでしょうか……
あなたの愛は かれらのためのものでもあるのでしょうか?
(詩聖・タゴール)
王は応える。
そもそも、罪を犯していない者など一人もいません。
新時代では、
生い立ち、生活環境、精神状態などは考慮され、数値調整がなされています。
あらゆるバックグラウンドをふまえたうえで、システム化されているのです。
死没後は算出された数値に
それゆえ基本的に、最終ジャッジは
しかし、
改悛の情が芽生え、
年に一度、『神池』において、
このチャンスを『かれらへの愛』と呼ぶのであるならば、愛はある、と言えます。
この
魔導師4人衆は謳う。
あなたは あなた自身を栄光の中におかくしですね、わが王よ。
一粒の砂、一滴の露にも、あなたはその人より誇らかに顕れています。
世界は あなたのものであるすべてを
わがもの、と呼んでいます。
だからといって
あなたは われらに場所を与えるために 無言で身をお退けになるのですね。
ですから愛は あなたをたずねて おのれのランプを
求められもしない礼拝を あなたにささげに行くのです。
(詩聖・タゴール)
神々は
限りなき美の 光に浴した清らかな朝、
無限なもの、形なきものが さまざまな形の試金石で
よろこばしい形を作りだす。
日ごと
緑の大地と碧い空をつなぎ合わせ
地球の衣が 光と影をないまぜて編まれてゆく。
天空の
森から森へと 朝の首から吊り下げられた首飾り(モニハラ)がきらめく。
鳥たちのたわいない歌が
こうしたいっさいのものに、人間の愛の手がふれ、
ものみなに永遠の意味を与える。
それは大地の塵までを美しくし、いたるところに
永遠の人間の
(詩聖・タゴール)
集う者、皆で手を取り合う。R.E.M.の『エヴリバディ・ハーツ』を歌う。
♪
だから頑張れ、踏ん張れ 誰だって傷つくことはあるのだから…………
魔王・ディスは、新たな
ンフフフ……、ねえ、そこのあなた! 数値アップにチャレンジしてみる?
あなたは今、ラビンドラナート・タゴールの
ンフフフ……、このサジェスチョンを自分以外の誰かと共有してみない?
あなたが誰か(他者)を大切に想っているのか、誰か(他者)から大切に想われているのか、その『
その結果、数値調整を
期限はそうねえ……、あたしたちがウンザリするまで、ね?
未來王は謳う。
真理は自分自身に向かって暴風をおこし、その種子を撒き散らす。
真理はその究極の言葉をともなってくるようである。
そして究極の言葉はそのつぎの言葉を誕生させる。
私は一つの星、一つの光の島を夢見る。
そこで私が生まれ、そこの活気ある
秋の陽光の下の稲田のように、
私の生がその仕事を実らせることを…………。
(詩聖・タゴール)
プルルル……、
今まさに。多くのサジェスチョン(ヒント)が降り注いでいる。
天からの命題を解き明かし、修得する
これは新時代に適応した『
このゲームの
適応進化達成こそが未來王・トレジャンの願いである。
トレジャンの
魔王・ディスと、我ら
魔導師4人衆と魔王・ディスは謳う。
私の足音が 夜も昼も あなたに聞こえていることを 私は知っています。
あなたの喜びは 秋の暁の紫紅のかがやきとなって花咲き
春の花たちの吹雪となってきらめきます。
あなたの道の上で 私があなたに近づくにつれて、
海はますますさわやかに踊ります。
蓮の花びらのように 私の
そしてあなたの 群がる太陽たちや星たちが その奇跡の環で
私を取り巻いています。
与えるあなたの両手は光で織られている世界の花でいっぱいです。
そしてあなたの天は はにかみながら その愛の花びらを
一枚、また一枚と 私の空のなかでひろげます。
(詩聖・タゴール)
集う者、皆で笑い合う。ディオンヌワーウイックと仲間たちの『愛のハーモニー』を歌う。
♪
良い時もそして悪い時も 私はずっと君の味方だから
それが友達だから…………
《プルルル……、不死なるものは、宝石同様、おのが歳月の久しさを誇ったりしない。おのれの瞬間のきらめく一点を誇るのみ。すべての子供は、神はまだ人間に失望していないというメッセージを
《プルルル……、人生は気が遠くなるほど長い? いや、
いつだって、偉大な先人たちは凡人たちの
新しいことに挑戦すれば、失敗はつきものである。
挫折の経験がない者は、何ひとつ新しいことに挑戦していない者だ。
自分自身の無知に気づけば、より一層に学びたくなる。
何かを学ぶのに、自分自身で経験する以上に良い方法はない。
神聖な好奇心を失ってはならない。
神は、いつでも公平に機会を与えてくださっているのだから……。
(アインシュタインのことば)
プルルル……、
物語はこれからが本番だ。
さあ、皆よ! 我らとともに…………!
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