第11話



この報告書を見るに、4月16日に実験が終わったのかな?

「今日17日だから、昨日抜け出して来たのか…元から自我を持っていたみたいだし、普通なのかな…?」

「アリーティアさんは悪魔とエルフのハーフなんですね。」

「てか、この職員誰だ?001番の脱走の手伝いって…シリファが逃げる時のことか?」

「あぁ…捕まってしまったのか…。僕が逃げる時、手伝ってくれた人がいた。僕はその人に地図をもらい、そして、ここも貰い受けた。」

そう言うと、シリファさんが周りを見渡す。[ここ]とは、この家のことだろうか。その職員さんはすごい人なんだな。バレずに助けるなんて。

「えっと…?アリーティアちゃんが持ってる能力は…『肉体強化』『自然操作』『大樹魔法』『念力』『予知』『自己再生』『精神操作』『魂交換』それと、『能力略奪』かな?数的には私たちと同じだね。」

「そうだな。俺達も9つくらいだからな。」

「僕だけ少ないんですけど…」

シリファさんがボヤいてる。

「そうですね…アリーティアさん。今、どれくらい能力が使えますか?」

「え…わかんない。使ったことないから。」

「それもそうだな…シリファ。さっき言ってた森の中の訓練場、使っていいか?」

「うーんまぁ、いいけど…僕らとは別の道を歩ませた方がいいんじゃないかな?」

「いや。自分の能力を知って、しっかり身を守れる方がいい。いつあいつらが来るか分からないからな。」

「僕もそれにさんせー!能力を知っておくのは大切だと思うよ。」

「まぁ…僕はあんまり口出しできないけど…程々にね。」

「よし!そうと決まれば、みんな、明日は早く起きるぞ!アリーティアはもっと早く起きるように!いい?」

「うん。」

「うぇー、僕たちもー?じゃあ、早く寝ないと。」

「ああ、それだったら、地下を使って。外から人が来た時にも分からないと思うから。」



「うーん…。狭い…ですね。」

「だな。ちょっと広げるか。」

クリロスさんが拳を振り上げると、セレリムさんが止める。

「待って!僕がやった方が早いし、静かだよ。僕に任せて!」

「うーん…まぁ、その通りだな。」

セレリムさんが手を壁に当てると、綺麗に壁がくり抜かれた。と言うより消えたのだ。

「石を空気に変えたんだ。多分これで大丈夫だよ。」

全員が寝れるようになったので、シリファさんに貸して貰った毛布を肩までかける。

「それでは、おやすみなさい。」

「おやすみ〜。」

硬い石の上で考える。なんで、私は生まれてすぐのようなものなのに、言葉がわかるのか。動けるのか。考えることができるのか。























なぜ、あの時すぐに出ようと思ったのか。

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