ようこそリカルダホテルへ【完】
黎凪
第1話
空が紺青色に染まり、星という明かりが輝き始めた頃私、リカルダホテルの従業員『リト』は
仕事仕事でホテル内をバタバタと走り回っていた。
ここの従業員も基本昔は魔女や魔法使いだったという人が多い。
だから移動もわざわざ走らず箒で飛ぶか、魔術で瞬間移動する人がほとんどだ。
私も昔は魔女になる為に魔女の学校へ通っていた事もあったが、才能がなく箒で空を飛ぶ事も魔術を使う事も出来なかったから途中で学校を辞め、このホテルに就職した。
だから私の移動手段は急ぎの時なら走るしかない。
「リトさん。103号室の準備は出来てるでしょうね?」
「あ。はいできてます。」
私に話しかけてきたのは私達従業員をまとめるチーフだ。
ちょっと怖くて厳しいから正直私は苦手。
「ならいいわ。」
そう言うと瞬間移動で消えてしまった。
私はそれを見送ってからまた走り出す。
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