第19話
「里子ちゃんはエスパーかなんかかな?」
僕は笑いながら言った。まぁあながち間違ってないけどねと付け足して。
「仕事でね…部署が移動になっちゃって移動先の人と馬があわなくてね。言い争いの毎日で仕事の量も前の部署の倍あってあっぷあっぷな感じかな。ごめんね愚痴っぽくなっちゃって。」
「いえ、全然!」
里子ちゃんは精一杯否定する。
「私でよければ話聞きます!話したらスッキリすることもありますから!
この場合私は聞くことしか出来ないですが…」
しゅんとする里子ちゃん。
「ありがとね。部署が変わったから愚痴をこぼす相手がいないから聞いてくれたらスッキリするよ」
僕は里子ちゃんに気遣わせちゃってごめんね本の続き読もうかと言って里子ちゃんは今度は元気にはい!と返事をしてまたお互い本を読み始めた。
本を読むペースが速い僕は読み終わってしまい里子ちゃんの方を見る。
肌が白くてきれいだなとか長い黒髪がかわいいなとかそんなことを考えながら。
我ながら変人だなとは思ったけど一緒にいて心が楽になれる異性は初めてだ。
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