第5話

空野は帰る時間になるたびに合コンに誘ってくる。


「悪い。断る。」

「え~。たまにはいいだろ?」

「俺はあいにく暇人じゃないんでね。じゃ、お先」


僕はカバンを持って会社をでた。


夕方だというのに外は蒸し暑い。

だが悪くない。僕は冬より夏の方が好きだ。

だからこの蒸し暑さも夏の風物詩だと思える。


そして土曜日。

これも日課で、普段忙しくてできない家の掃除をする。

洗濯や食器洗いは普段しているが他のことは後回しになってしまう。


山積みになった図書館で借りた本の整理や掃除機掛け、空気の入れ替えなど。

明日図書館に行くから借りている本をカバンに入れる。


一回に借りる冊数は五冊前後。忙しい合間に読むのが結構ストレス発散になっている。

読むジャンルはバラバラで歴史ものから物語までさまざまだ。

明日は何を借りようか。

そんなことを考えながら土曜日を過ごす。

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