第31話
足音を忍ばせて傍に寄ってみると、すでに気持ちよさそうな寝息を立てていた。
目を閉じて眼力のない古庄には、少し安心する。
真琴は少しの間、古庄の端正な寝顔を眺めた後、そっと優しくその体に毛布を掛けた。
次の日の朝、7時になると同時に、真琴は一旦アパートへと帰宅した。
家へ帰らなければ、洗顔も化粧もできなかったし、着替える必要もあったからだ。
古庄は結局帰らなかったのだろう。
職員朝礼の時、隣に立つ古庄の体からは、普段はしないタバコの臭いがした。
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