第10話

「絶炎の魔女フレイフィア様、私めはココに」


 私が呼べば使い魔は黒い翼をはためかせてすぐにやって来る。

 魔女になったときから私に仕えているカラス頭の彼──クロード。長身に似合うよう仕立てさせたダブルスーツは、黒い羽根がとてもよく映える鮮血のような赤だ。


 下僕たちは彼を処刑人と呼んでいるらしい。

 確かに、これから彼が行うことを考えると相応しい呼び名だと思う。


 私が彼に赤色を着せているのは、カラスの濡れ羽色を際立たせたいだけではない。

 散らされた赤いアザミの花が使い魔のスーツを汚しても目立たないようにするためだ。

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