ジャムさんムーさん

まみ。

第1話 おじさんって呼んだら絶対ダメ!

「日本も色々変わってきたんだなって思うよ。」


「私にはわからないけど、どの辺が変わった?」


「そこら中にいつの間にか、アニメキャラが溢れかえってるよなぁ。」


「昔のアニメとか、忘れちゃってるでしょ?」


「ちゃんと覚えてるよ。」


「じゃあ、この人の名前、覚えてる?」


「もちろん!」


「言ってみて?」


「ジャムさんだよね。」


「ジャムさん(爆笑)」


「あれ?ジャムさんじゃないの?」


「ジャムおじさんでしょ?」


「だからジャムさんでいいよね?」


「ジャムおじさんのこと、ジャムさんって言うの、初めて聞いた(笑)」


「ダメなの?」


「ダメでしょ。ジャムおじさんはジャムおじさんなんだから。」


「ジャムさんはジャムさんだよ。」


「じゃあ、チーズはどう呼ぶの?」


「チーズはチーズしかないよね。」


「チーズは何なのか知ってるの?」


「犬っころだよね。」


「普通に犬って言えばいいのに。」


「犬っころは犬っころだよね。」


「じゃあ、アンパンマンはどう呼ぶの?」


「アンパンマンもアンパンマンだよね。」


「じゃあ、バタコさんは?」


「バタコさんもバタコさんだよね。」


「じゃあ、ジャムおじさんは?」


「ジャムさんだよね。」


「引っ掛からなかったか。なんでジャムおじさんだけなの?」


「ダメだよ。おじさんのことを、おじさんって呼んだら。」


「自分がおじさんだから、そう言ってるだけでしょ?」


「だからおじさんのことを、おじさんって呼んだらダメだって。」


「でもジャムおじさんは、おじさんって言うより、おじいさんのイメージだけどな。」


「ジャムさんだって、年齢を気にしてるかもしれないし。」


「もう大きな声で、ジャムおじさんのことをジャムさんっていうの、やめてよね。こっちが恥ずかしい!」


「ジャムさんはジャムさんなんだから、仕方ないよね?おかしいのはみんなの方だよ!」


「じゃあ、せめてジャムって呼び捨てにしてくれない?」


「ダメだって!ジャムさんを呼び捨てにしたら。」


「でもジャムおじさんは、アニメの登場人物だよ?」


「アニメだからって、ダメだって!」


(第2話に続く)

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