オヤジまるでデスノ説
まみ。
第壱話 疑惑、襲来
「他のロボットアニメと決定的に違う点は、わけわからんものに乗ってわけわからんものと戦うってとこです。」
「それって全然わかってないじゃないですか。」
早速、周りの人達から当然の指摘が入る。
「いえ。むしろそれが言えるってことは、彼は理解してるってことです。本当に途中までしか見てないんですよね?」
「はい。かなり昔に漫画を読んで、まだ話の途中でした。それ以降は読んでないです。」
「途中まで読んでその意見が出たら、ものすごいです。」
「無知の知みたいなことですか?」
周りの人達が、そう質問する。
「彼はソクラテスレベルってことです。」
「でもテレビで芸人が、同じようなことを言ってましたよ?」
周りの誰かが、そう暴露する。
「そうなんですか?」
「もしかして適当に話を合わせていませんか?」
周りの人達が、彼を疑い始める。
「じゃあ途中まで見て、誰が怪しいと思いましたか?」
「主人公のオヤジが…。」
「主人公の父親が怪しいと思ったんですか?」
「はい。」
「すごい!」
「いや、でも今、別のこと言おうとしてませんでしたか?」
周りの人達が、言い淀んでいた彼を疑うのも当然だ。
「先に「主人公のオヤジがよく話していた人って何者だっけ?」って聞こうとしたんですけど…。」
「あの副司令官も怪しいと思いましたか?」
「副司令官だったんですね。はい。それなら怪しいと思います。」
「すごい!」
「何かごまかしてないですか?」
周りの人達は、さらに彼を疑う。うまく後付けで、話を合わせたようにも聞こえたためだ。
「本当は、オヤジがよく話していた人との関係を確認してから答えようとしました。」
「副司令官の方が怪しいって言おうとしたんじゃないですか?」
周りの人達が、そう彼を疑うのも当然だ。
「オヤジが単独で怪しいか、オヤジと副司令官の両方が怪しいか、どっちかなのかなと…。」
「なるほど…。」
「先に「オヤジが怪しいですか?」って聞かれたので、どっちの推理でもオヤジが怪しいことには変わりないので「はい」と答えました。」
「ほぼ完璧な推理です。途中まで読んだだけで、そこまで当てられるとは!」
「それってもうオヤジが黒幕だって言ったようなものじゃないですか。テレビ番組では、オヤジが黒幕だって言っていましたか?」
「さすがにそんなネタバレはしないですよね?でもネットとかで調べて、黒幕のことを知った可能性はあるんじゃないですか?」
周りの人達は、まだ彼を疑っている。
「ではヒロインのことは、どう思いましたか?怪しいとか、誰かと関係があるとか?」
「白か黒かはわかりませんでしたが、オヤジとただならぬ関係だと思いました。」
「主人公の父親と?ヒロインと主人公は、何か関係があると思いましたか?」
「ヒロインと主人公はちょっと距離があって、あまり関係ないのかなと…。」
「これはさすがに途中まで知っている人の発言だと思います。」
「なんでですか?」
ずっと彼を疑っている周りの人達が、そう確認するのは当然だろう。
「もし最後まで知っていたら、主人公と父親の両方セットで関係あると答えそうです。」
「主人公と父親の両方セットで関係あるってことですか?」
「そうです。」
「そうなんだ…。ヒロインと主人公も、何らかの関係があるんですね。」
「もしあまり知らずに適当に答えるなら、普通は主人公とヒロインが何か関係あるって答えそうなものです。」
「確かに主人公の父親とヒロインが関係あるとは、普通は思いませんよね。」
周りの人達も納得し始める。
「もう一人のヒロインのことは、どう思いましたか?」
「あまり関係ないのかなと…。」
「そんなことまでわかっちゃうんですか?」
「えっ?本当に重要じゃないんですか?途中でどっちかのヒロインがいなくなったりするんじゃないですか?」
「まるで知っているかのように推理が当たってます。」
「やっぱり全部知ってて、しらばっくれてませんか?」
周りの人達は、まだ彼を疑っているようだ。
(第弐話に続く)
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