21~30句

蝸牛だれも入らぬ地下通路


着ぐるみのしっぽ干さるるバルコニー


星涼し碑を埋め尽くす古代文字


金髪の少女よ銀杏ふるかぎり


水晶に封じられたる火の涼し


三組のカースト制度蜂もがく


すこしずつ殻に残りし浅蜊汁


流星やカノプス壺の底は闇


円墳の石まるければ秋の風


アンカーへと託す新緑のバトン

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