危機一髪!
その時、イーストン司令官は窓の外に見た。突然、一直線に
「デストロイヤー!」
イーストン司令官は思わず声を上げた。グランマザーの危機にジェムクルーザーから緊急発進してきたのだ。
「こちらデストロイヤー1、ビンセントです。
デストロイヤーはパルスレーザー機関砲を発射した。だが
「もう手立てがないのか!」
イーストン司令官は接近してくる
「どうしたんだ?」
イーストン司令官は有人砲座の窓から周囲を確認した。すると近くにジェムクルーザーのトルーダー号が航行していた。それに装備しているパルスレーザー砲の一斉射撃で
トルーダー号から管制室に通信が入った。
「こちら艦長のスティーブです。こちらのパルスレーザー砲で
「グランマザー、オーガスタです。助かりました。こちらの主要部分は無事です。そちらは続いて周囲の警戒を頼みます」
「了解」
危機はようやく過ぎ去った。
イーストン司令官は「はあっ」と息をついて有人砲座を出て管制室に戻った。そこではオーガスタ中佐たちがグランマザーの応急修理について指示を出していた。
グランマザーの被害は少なくなかったが、破壊された部分の修理やパルスレーザー砲の復旧は数日で終わるようだ。
オーガスタ中佐は落ち込んでいた。グランマザーの責任者としてこんな状況に陥ってしまったことに・・・。うつむき加減にイーストン司令官に言った。
「司令官。申し訳ありません。このような事態になったのは私の責任です」
イーストン司令官は彼女に言った。
「ソフィ。
「司令官・・・」
「それに監視衛星の改良だ。
「わかりました。お任せください!」
オーガスタ中佐は顔を上げた。その表情に明るさが戻っていた。
イーストン司令官は異次元宙域連絡機に乗ってグランマザーを離れた。機の窓から見えるグランマザーは相変わらず悠然としていた。
「あれは
イーストン司令官は決意を新たにしていた。やがて連絡機は
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