第8話 みーつけた

 ただいまTGGの証拠を集め中............。

「おーい。D。音楽室行こうぜ」

「あ、いいよ」

 ちょうど仲いいKRくんがいたので一緒に音楽室に行くことになった。

「最近Dさー、なにか監視してるよな?」

「あ、バレてる?」

「バレバレですけど」

 そんなにバレバレなのか。じゃあTMGにもバレちゃうかな。

「妹、4年だっけ?」

「そうだよ」

「じゃあ、誰を監視してるんだよ」

「妹意地悪するやつ」

「あーね。うーん。納得」

「Rも手伝って」

「いーよ。別に。楽しそうだし」


 音楽の授業の帰り、事件は起こった!

ードンッ。

「うおっ」

「わぁぁぁ!」

ーバラバラバラバラ。

 前から走ってくる背の低い女子とRが勢いよくぶつかった。そして女子の持っていた筆箱が落ち、中身が出てきた。

「すみません!!」

「いーよ。怪我ない?」

「はい!」

「拾おうか、R」

「そうだね」

 鉛筆やら定規やらは拾う。その女子は

「お前拾わないの?お前がぶつかってきて落としたんだけど」

「あ、す、すみません」

 一瞬睨んだように見えたが......喧嘩もなく事件は終わった。


「何だったんだよ。あいつ、一瞬睨んでたし.......」

「あいつが妹を意地悪しているやつ。やっと見つけた」

 ははははは。みーつけたTMG。

「あいつか。友達少なそうだな。たしかにDの妹は、友達いっぱいいるから恨まれそうだな」

「そっかぁ」

「まぁ、これからも証拠集め頑張れ」

「はい、頑張ります」

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