鳥瞰のアクマ
威弍威弖
第2話 お前じゃねぇよ
燦々と白い日は降り注いでいる。
そんな中、男は深い息を吐きだす。
創一は何も変わらないいつもの道を歩いている、、、、
ただ同時にいつもとは何もかもが違っていた。
昨日までの自分は一日を始める為、、歩いていたこの道が今日は終わらせる為歩いている。
ずっと前から、思ってはいた、、それこそ自分が小さな頃から。
なんで??、なんで?、、何で?、、、何故?、、、、
おとなのいうことをきくの??
、ぼくがしないといけないの?
、、先生の言う通りにしないといけないの?
、、、上司の言う事ばっか聞いて働かないといけないのか?
、、、、何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故…
、、、、俺の意見を殺さなきゃなんねぇ?俺は自由にしてちゃ駄目?働かなきゃなんねぇ?趣味は大概にしとかなきゃなんねぇ?好きな事をしてばっかじゃ食ってけねぇ?一々報告しなきゃなんねぇ?‥…………………
いつの間にか創一は道の側にある花壇に腰掛け身勝手な想いに考え耽る。
そして思う……
はっ、、、そんなんしるかよ。
当然の帰結である。
大体何なんだあんたらは。俺の事何もしらねぇくせによ、、、
知った振りして、、、近づいて来て、、終いにゃ全部…全部持ってちまうんだろ?
そりゃそうだ、、結局皆他人さ。
あの頃の教師も、今の上司も、、、、、親も、、、女も、、、、、友も、、、
教師は自分じゃ公正な視点で話すとか言っといてよ。
俺と点数が違う奴との喧嘩だと明らかにあっちの肩持っただろ?
そうだったな。
上司は、、、、、、、ありゃ本当に同じ人間か?
あいつに取られたやつ、、、、必死になって俺が考えた原稿、、きっちり数揃えた資料をさも自分がやったかのような様子で会議で発表してたけどよぉ、、、
俺が考えて、揃えた物なんですが?
挙句あいつは俺がそれ作ってる時にゴルフで羽を伸ばしていた始末。
そりゃひどいな。
親は、、、、何もわかってねぇ。
何が未だ全然試験勉強終わってないでしょ?何で遊べんの?だよ。少しも遊んじゃ駄目ってか?
俺のテストが良かろうが何だろうが。粗を見つけてはブチ切れる。
勿論、趣味に打ち込むのも駄目。門限に一分でも遅れたら一時間近く説教。
俺が一回鬱っぽくなって学校休みたいって言い出した時、、ありゃ酷かった。
俺の怒られてばかりの人生の中でも尚一番くらいの勢いでキレられた。
少なからず精神やられてる奴に対するキレかたじゃなかった。
内容は只々親の思想をこっちに押し付けてくるだけ。
心に響くような話しは愚か正論も何もありゃしない。
アレはきつかったな。扉閉めてたのにそれでも尚聞こえてきたよ。
女は、、、、話したくねぇ。
きついなら話さなくても良いよ。
友も、、、、話したくねぇ。
やなことは封じ込んじまえ。ずーっとずぅーっと心の奥にな。
創一は自然と涙を流し始めた。
あーらら、泣いちゃったよ。でも久しぶりだな。最近は感情を表に出してなかったてのに
創一は尚泣く。
…………無音だった。声はもう生まれない。
ただ、独り泣く分には涙を流すだけで充分だった。
ひとしきり流しきったのか創一は立ち上がる。
そして気づく…しないはずの声が聞こえたことに。
「え?」
創一は自然と声が出た。
実に15日ぶりだ。
ははっ。なんだ声出せるのかよ。因みに脳内で語り掛けるだけで俺には聞こえるし、お前が何してんのかはわかるぜ?
謎の人物はそう言う。
そうなんだ。と言わんばかりに答える。
ーじゃあさっきの合いの手もあんた?ー
【まぁ……そうだが。】
ーなんで俺なの?ー
【………み…すか…から。】
何故か聞き取れない。
ーえ?ー
【住みやすかったから。】
ー…こんなのの中が?ー
【そうだよ。】
ーなんで?ー
【………お前のそういう好奇心が外の状況を理解しやすくなって……その…よかったんだよ。】
明らかに嘘を吐いていそうだが、まぁまた1人では無いならいいや。
創一は半分思考を捨てていた。
ただ、、もう1人には戻りたくない。
引き止めなければ。また俺のモノが抜き取られる……そんな事を起こらせぬように、、、、
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
終わりです。次回も宜しくお願いします。
なんで第二話なのかはまたいつか、、
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