第21話 情報収集 3

ルシルとリサは共に行動している。

ルシルの視界の中には常にリサがいる。

ルシルの中でリサを守るというのは生まれるよりも前に決められていたのかのごとく、絶対に守るという意思が透けて見えている。


「あの、周りに何もいませんし、そこまで警戒しなくても」

そして、その意思は守られる側のリサにまで届いていた。

「いえ、万が一があってはいけませんから」

きっぱりというルシルに頼もしさを感じつつ、残念に思うリサであった。



ルシルの視界の隅。

そこに、今回の目的のものが写る。

その際も視界の中にリサを入れている辺りはさすがの一言である。

「スケルトンキングですね」

冷静にそう告げるルシル。

「・・・・・・あんなに大きいんですね」

冷静なルシルに対し、声を潜めながら一歩退くリサ。

それを見たルシルは、すぐにここから去ることを提案する。

リサが怯えていたということもあったが、一応の目的は達成していたのだ。



リアムは場所と彼女の記憶さえ正しければデートという状況でとあることを考えていた。


ルシルは探知系のスキルをおそらく持っている。

そう、考えると別に情報収集をしなくとも良いはずだ。

考えられるのは別の目的があったということ。

もしくはスキルに使用制限があること。


スキルに使用制限があることはざらにある。

例えば探知系など情報を扱うスキルにありがちなのは頭痛だ。

その他にも1日寝込むことになるだとか、眠たくなるだとか軽度なものから重度なものまで様々。

なぜなら、そんな使用制限があるものをわざわざ使って僕を呼びに来る必要はないからである。


しかし、ルシルのスキルに使用制限があるとは思えなかった。

使用制限があるのにわざわざ僕を探すためにスキルを使わないはずだ。

あったとしてもすごく軽度なものだろう。


だとすると、別の目的があったということになる。

その目的とはなにか、目の前に広がる荒れ果てた道を記憶の中の道とを照らし合わせながら進んでいくのであった。

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