夏休みのアルバイト

第1話

もうすぐ夏休み。


高校3年の僕には、これから1ヶ月の夏休みになると言ったところで、ワクワクすることが特にあるわけじゃなかった。


宿題なんていってみても、僕たち就職組は真面目にやるはずもなく、そんなことだから一応配られているのも数枚の申し訳程度のプリント。


あとは先生の、余りに漠然とした、『何か高校生活の想い出になる物を残す事』だって。


これが小学生だったら昆虫採集とか、絵日記とか、半分は親に言われてやるんだろうけど、高3にとっての自由課題って、考えるだけでも夏が終わってしまいそうな、かと言って何にもしない夏休みって言うのも最後だけに勿体ないっていうのは十分解かっていた。


こんな時、部活にでも打ち込んでいれば最後の夏をチームメイトと共に燃えて過ごせてよかったんだろうな、って思ってみても後の祭り。


これまで長続きしたのは、高校入学と同時に始めて、ここ半年触っていないギターくらい。


あとは特技と言っても…

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