第16話

◆◇◆



それからどれくらい時間が経っただろうか。


欲望のまま時も忘れ一心不乱に飲んでいた。


飲んでいるうちに思考速度はどんどん低下していき、なんだか身体も怠く重くなっていくよう。


けれど彼からは止め処なく甘い蜜が注がれ、もう全てがどうでもよくなる。



「はいストップ」



飲み干す勢いで飲んでいたけれど、急に止められてしまい、私は物足りなさげに彼を見上げた。



「ふふ、そんな目で見つめてももうダメ。これ以上飲むと“死んでしまうよ”。中毒性のある毒は危険なんだ。明日はまたいっぱい飲んでいいからね。明後日も、その次の日も―――。君は一生、僕だけの血を飲んで、僕だけのそばにいて、そして死ぬ時は一緒に灰になろう」



一生、一緒。


その言葉はいつの日かも聞いたことがあった。



あれは、いつだったっけ?

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