第7話

「ひひひ

たまには、優しくされるのも

気持ちイイもんだなー」


階段の踊り場で、

ぼさっと言うと、

みみりんが、

「なんか、いい事あったの?」と、

にやりと笑う。

「誰に優しくされてるの??

男か~?

男だな~??こらこらこら」

「うあ、うっさい!!」

くっそー、

秘密にしときたかったけど、

何か、誰かに話したくてしかたない事だしなあー、


ん?


何で、話したかったんだろ・・・・・・・。


何でかなんて…

ま、考えても無駄か。


なんか、自分で勝手に喜んで、

自分で勝手にしゃべったわりに

冷静になってきて

よく考えたら意味分かんない

自分の行動と考えに、

なんとなく、冷めてきた。


女って、わりとこんな感じで

気分屋なんだよなー。


「ねえ、ちょっと。」

その言葉で、

「え?え?何???」

びくっとした。

一瞬で考えてたつもりなのに、

みみりんは、あたしのポケッとした表情を、しっかり見学してたらしい。


「この間さぁ、あんたの部の部長に、何か、女がくっついてたよ」

「は?女?くっついてたぁ?」

あたしは、ムッとしたら、

みみりんは、クスリとした。

「やっぱ、部長かぁ。」

あたしは、はっとして、

「や、違うって、

そんなんじゃないから、まじ!!

や、そりゃ 友達になりたいけど、

それだけだし!」

「それ、本当だったら つまらんな」


みみりんは、そう言いつつ、

「じゃ、あたしは帰宅部だから。」


みみりんは、わりとドライなので、

いつも『じゃ』で、バイバイする。


あたしも、階段の踊り場で、下りてゆく彼女を見て手をふった。


そして・・・―

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