【第4章】夢と現実のジレンマ

第10話: 夢の正体

スノーグローブが光を放った瞬間、夏樹の胸の奥で何かが弾けた。


「……これが、俺の夢?」


夜のフューチャースノーパークに、夏樹のスノーグローブが淡い光を放ち続けていた。だが、スクリーンにはまだ何も映っていない。


葵がそっと夏樹の肩に触れる。


「何か感じる?」


「……分からない。でも、何かがある気がする。」


夏樹は手の中のスノーグローブを見つめながら、小さく息を吐いた。


▶ レオの苦悩


「夢を持つって、そんなに単純なことじゃない。」


そう言ったのは、レオだった。


彼は自分のスノーグローブを見つめながら、静かに言葉を続けた。


「俺の夢は、父さんの残したこのパークを守ること。でも、それが本当に俺の夢なのか、分からなくなることがある。」


「……レオ。」


「誰かの夢を背負うことも、時には苦しい。夏樹、お前が夢を見つけたなら、それは本当に自分のものなのか、しっかり考えたほうがいい。」


レオの言葉が、夏樹の心に響く。


▶ 夢と現実の狭間


夏樹は、ふと幼い頃に抱いた夢を思い出した。


——自分の手で、誰かを笑顔にできる場所を作ること。


だが、大人になるにつれ、それは「現実的じゃない」と思うようになった。


「夢って、持つだけじゃダメなのか?」


「そうだよ。」


ダニエルがゆっくりと頷いた。


「夢を見つけたなら、それをどう現実にするかを考えなきゃいけない。」


「……現実にする。」


夏樹は、再びスノーグローブを握りしめた。


その光が、少しだけ強まる。


▶ 夢に向かう決意


「夏樹くん。」


葵が優しく微笑んだ。


「私たちは、夢を持つことを怖がらなくていいんだよ。」


夏樹は、静かに頷いた。


「……もう少しだけ、考えてみるよ。」

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