第8話 街を作るのって意外と簡単だな

俺たちは、その日また1組のモンスターを倒した。これで3組目。俺の携帯に通知が入る。どうやらジョセフたちも新たに1組のモンスターを倒したようだ。

これで合計5組を倒したことになる。残りのモンスターは8組。多いんだか少ないんだか、わからないな。

そうそう、レベル3のモンスターを倒すと新しい街を作る力を得ることができるんだった。試しにそれを作ってみるか。

まあ、作ったところでそこに住む人は今のところ俺たちしかいないがな。それでも、ないよりはあった方が便利だろう。

俺が腕の先に力を籠めると、目の前の地面が盛り上がって、1つの小さな街ができた。

なぁんだ、街を作るのって意外と簡単だな。俺とミアとジョージはここを拠点にして活動するとしよう。食料のたくわえならまだあるしな。いつだったかの日持ちの良い木の実が。

水も最悪川のものを飲めば問題なし。

まあ、澄む家もあるし水道もあるのだけれど。

もう野宿のような生活はごめんだからな。

家の見張りはジョージとアスカ、家事はミアに任せるとしよう。

 え? 俺はどうするかって?

 この天才、鬼頭流星、いや、もといルーカスは今後の計画を綿密に設計するのさ。

そして、最終的に魔王になって、腐った世の中を一新してやる。

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