喪失と新しい日常

第21話明日はそれでもやって来る

ハルオ達が一足先に転移てったいした状態なかで、塔内に残された執行者エクスキューショナーの面々は夢学生徒ハンター達やようやく到着したエリザベスの援護しえんを受けて塔からの脱出を敢行していた

巨大蜘蛛チバ・フゥー・フィーだ!」

そこに二メートル近くある巨大な蜘蛛が襲い掛かる、チバ・フゥー・フィーはアフリカはコンゴに現れる大型の蜘蛛型スパイダータイプ魔物モンスターである

「さっさと撤退したいって時に…邪魔よ!」

しかし百戦練磨の彼女達にとってはさしたる強敵ではない、その鋭い牙を突き立てる前に左右の前脚を斬り飛ばされてしまう

「吹き飛べ、火炎球ファイヤーボール!」

そして撃ち出された火炎球ファイヤーボールによって一瞬で爆散してしまう

「出来るだけ無駄な戦いは避けてこのまま出口に向かうぞ」

とはいえ魔物モンスター悪魔デーモン共も崩れるタワーから脱出する為に出口を目指している関係上どうしてもぶつかる事になる

「いかん、崩壊が急速に進んでいるぞ!」

赦されざる欲望の塔テメンニグルも既に限界が迫っており、せきを切ったように急激に崩壊が爆進する

(決断の時か…逝くなら順番だな)

決意をおもて部隊チームサブ隊長リーダーであるマゼンタは足を止めると自身の保つ中で最高位の封印結界魔術エリアシーリングマジックを発動させて崩壊を食い止める

副隊長マゼンタ!?」

アーシャが驚きの声を上げ足を止めそうになる、しかし相棒パートナーのミランダが強引に背を押す

「立ち止まるな!誰かが生きて今回の結果せいか教会うえに報告しなければならない。それに…」

そう言う彼女ミランダ負傷キズが深く出口まで保たないのは一目瞭然である、だからこそ、この中で最も若く才能がある相棒ミーシャには意志を継いでいきのびてもらいたいのだ

崩壊を食い止めたのも僅かな時間とき、再び無慈悲な崩壊が始まり壁や天井が崩れ出す

「振り向くな、全力で走れ!!」

崩れ往くタワーから生還を果たしたのは、エリザベスと夢見ヶ丘生徒イレギュラーハンター、そして執行者エクスキューショナーではアーシャだけだった・・・


それでも明日はやって来る、どれだけちかしい仲間を失った後でも、どれだけ多くの犠牲が出た夜でも、夜が明ければまた等しく次の日あしたは素知らぬ顔でやって来るものだ…

「そうか…此処ローマでも奴等が暴れたのか」

エリザベスと向かい合って話すのは勘一郎と云う日本とうほう錬金術師アルケミストである、かつては刑事を生業なりわいとしていたが、先の全大戦スクールウォーズの際にギア達架空の悪魔パラファラピヌ暗躍たくらみの被害に遭い夢見ヶ丘イレギュラーハンターの協力者となった存在モノである

タワーの一件だけじゃないわ、教会のお膝元バチカンでも彼奴アイツ世界を殺す儀式ワールドエンドを行ったみたいよ?」

失敗したみたいだけど、と補足するつづける、その言葉を聞き勘一郎もおもてを上げ、毅然とした表情かおで告げる

「実は…奴等の被害に遭った者達で構成された組織に勧誘おさそいを受けていてな、夢見ヶ丘イレギュラーハンターと共闘する為の橋渡しパイプ役としてな、お前の事も協力者にしたいと申し出ている」

まあ、居るだろうなとは思っていた、奴等の今まで出した被害を鑑みれば、復讐者そういうヤツラ寄り集まりそしきくらいは…

自分わたしも、同類おんなじか…?)

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