第2話依頼と宿縁

エリザベスは夜の闇に潜み人間社会に紛れる吸血鬼ヴァンパイア共を狩る吸血鬼の天敵ヴァンパイアハンターである、そんな彼女の元にかつて在学していた夢見ヶ丘学園からとある依頼が舞い込んで来た

「つまり、イタリアで起こった事件は架空の悪魔パラファラピヌとやらが引き起こしたと?」

真紅の長髪を掻き上げながら目の前に座る少女に目を向ける、彼女は夢見ヶ丘学園の大総統トップである若松都である、その少し後ろには夢学の学園の治安維持と人類の守護を使命とする、イレギュラーハンターの総隊長にして大総統の副官であるアイアンが直立不動の姿勢をとっている

「その通りです、先の儀式は完全には成功していません、しかしながら不完全とは言え幻想世界ファンタジーワールドの扉を開いたのも事実、今後この世界やって来た怪物モンスターやそれに触発された異形種イレギュラー達が暴れ出すでしょう」

その先をエリザベスは手を前に出す事で制する

「言わんとしている事は分かるけど、あたしの専門は吸血鬼ヴァンパイア悪魔デビルやその他の怪物退治モンスターハントは専門外なんだけど?」

そう、彼女の専門はあくまでも吸血鬼ヴァンパイア特化なのだ、確かにそれを狩る過程で怪物モンスター悪魔デビルと戦い倒した経験はある、だからと言って得意分野と言う訳ではない、それになにより

「それに夢学には夢見ヶ丘生徒イレギュラーハンターが沢山居るじゃない、架空の悪魔パラファラピヌって奴等はそんなに大勢なの?」

夢見ヶ丘生徒イレギュラーハンターは一大勢力と言って良い程の戦力がある、架空の悪魔パラファラピヌがどれだけ魔物モンスター現実世界リアルワールドに連れて来たかは知らないが、夢見ヶ丘イレギュラーハンターの総戦力を以てすれば全て討伐する事は可能ではないのだろうか?

「お前の言いたい事は分かる、しかしながら現状少し厄介な事になっていてな」

副官のアイアンの言葉の続きを大総統が紡ぐ

「これは長い年月を以て計画された作戦でした、現在学園内では敵の首謀者であるギアに賛同する敵性生徒イレギュラー達が反乱を起こしています、残念ながらその反乱に多数の生徒ハンターも参加しているようなのです」

「つまり大規模な学校大戦スクールウォーズが起こっていると?その戦いに戦力の大部分を投入しなくてはならない為に夢見ヶ丘生徒イレギュラーハンター怪物モンスター共の討伐ハントに参戦出来ないってこと?」

だからこそ怪物モンスター退治ハントの経験があるエリザベスに白羽の矢が立ったと云う訳である

「神聖教会も勿論討伐に乗り出すだろう、しかしながら教義や復興もあってしばらく自由に動く事は出来ないだろう、その間にも被害は広がり多くの犠牲者が出る」

理由は分かる、気持ちも理解する、しかしこちらも命の危険リスクを犯して戦う以上は報酬メリットが必要である、慈善事業でやっている訳ではないのだ

「勿論依頼しごとである以上は報酬は出します、それともう一つ、貴女が追っている死霊使いネクロマンサー吸血鬼ヴァンパイアである【死霊候】が今回の件に絡んでいるのです」

それは彼女エリザベスが追っている親友ともの、そしてかつての相棒パートナーの仇にして憎っくき怨敵である

「【死霊候マキエ】が!どういうこと?」

その名前を出されたならば、彼女にいやなはなかった、長年追い続けていた仇敵に近づき始末出来る機会チャンスがあるならば乗らない理由は最早ない

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