オタクキンタマ編

第7話 眼鏡転生

チリンチリン


まずい、遅刻する!


俺の名前は『御宅 杉(おたく すぎ)』。

アニメサークルに所属する、アニメ好きの大学生だ。


大学が『おちんボ』を推進して早2ヶ月。我々文化系の人間は、絶滅の危機に瀕している。


『杉くん。君のロッカーに入ってたんだけど。』パキィ

『それはぼくの限定円盤……!』

『君、オタクだろ?困るんだよね。うちの研究室にオタクが居るって知られたら。』ゲシ!ゲシ!ゲシ!

なんてことだ。Blue-rayもああなってしまっては、カラス避けにも使えないだろう。


そう、芋臭い格好をした非体育系は、『おちんボ』に不適だとして、理不尽な迫害を受けているのだ。


意図的な落単、卒論の不受理、そして、身体的加害……、その弾圧は、日に日に強まってきている。


今日はそんな研究室のゼミ。はぁ、憂鬱だ。


ビッビー


「あっ、危ない!」


ガシャアン


ズザザ


俺は、自転車を飛び降り、接近してきたバイクを間一髪で躱す。


「どこ見て走ってんだ!このチー牛野郎!」


コンクリートに尻餅を着いた俺。


「はい……すいません……」


気が緩んだ、その瞬間だった。


ブロロロロロオオオオオ!!!


「な……!!!」

尻餅をつき、足を開いた俺の顔面に、大型トラックのタイヤがめり込む―――――――!!



パリィンッ



「あああああああああ!!!!俺の眼鏡がああああああああああああああ!!!」



―――異世界―――

そこには、眼鏡があった。


転生した眼鏡は、キンタマと組合わさり、「キンタマメガネ」が出来上がった――――!!

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