ミッション追加2 浜松グルメを堪能せよ

「ガフの扉が開いた」


 久しぶりに義妹から〇インが届いた。まぁこの所、仕事も忙しくのんびりする暇もなかったので、義妹とのやり取りはストップしていた。それどころか、夏子たちとも連絡をしていない状態だった。夏子も別の事で暇が取れないとボヤいていたけれど、連絡すら来なくなったという事は、よっぽど忙しいんだろう。夏子に限って、浮気とかは無いと思っているけれど。


 それはそうと、『シン・ハママツ計画』の事を知らせてくれてから、どうやら義妹は『新世紀エヴァンゲリオン』にハマったらしい。テレビ版だけでなく、劇場版、新劇場版まで短期間に全部見たと言っていた。ある意味、難解な部分もあるし、一部はトラウマにも成り兼ねないようなシーンもあるのに、それを含めて好きになったのだと。更には昔に流行った考察本まで、中古本を探して買って読んでいるのだとか。う~ん、知らなかった。義妹はオタクの素質も持っていたのかと。しかし、これでいいのかと思ってしまう。義妹の将来はどうなるのだろうか?


「何だか穏やかではなさそうだけど、何があった?」


 何しろ『ガフの扉』だ。余程の事に違いない。因みに義妹は意味を知っているのかと問いただしたい気持ちは、なかったわけではない。


「やるかどうか不明だった謎のミッション、『浜松グルメミッション』の詳細がやっと出たんだけど、こんな内容」


 そんな返事と共に、内容の説明がしてあるPDFが送られてきた。


 https://shin-hamamatsu-keikaku2025.jp/assets/images/news/news12_01.pdf


 そして内容を吟味した結果、というか、しっかり見るまでもなく結論が出た。


「全部を体験するのは無理だ。行ける所だけ行ければいいや」


 今回は報酬を貰う為には、限定グルメを買わなければならないので、かなりの資金が必要になる。当然、交通費等も必要となる。そして当然の如く、こういった限定メニューというのは高いものだ。値段については、まぁ仕方がない。目を瞑ろう。

 問題は、条件が厳し過ぎるものがあるという事だ。それはホテルに泊まった時に出る夕食が限定メニューという、地元の人にはキツすぎる条件のものがあるのだ。それも2か所ほど。遠方の人が浜松に来る事だけを想定してるんじゃないかと思ってしまう。しかも1か所は、夕食弁当のメニューが3種類もあるという鬼畜さ。ぼっちで遊びに来る人は一つを選ばないといけない事に。複数人数で来いという事か、それとも3泊4日で滞在しろという事だろうか?コンプの難易度が高すぎる。


 更によく読んでみると、完全予約制の店があったり、キッチンカーで移動するハンバーガー屋まであったりするのだ。土曜日曜日のみの営業の店もあったりするし、オマケに土日の限られた短い時間しか提供出来ないものもあったりして。マップを見ると、浜松駅から遥かに離れた店も多数。1か所に何種類かのメニューもある所も多いし、全てのメニューを制覇する人がいたとしたら、尊敬するだろう。いや、人生、他にもやる事があるだろうと、ツッコミをいれるだろうな。


「ちょっと頭痛くなってきたから、どうするか後で返事をする。わかっている事は、無理しない程度にやる事だ。っていうか、またステッカーかよ!」


 そして報酬は、またしてもステッカーだ。こうステッカーばかりだと、どこかの印刷会社と結託してるんじゃないかとさえ思ってしまう。確かに安価に量産出来るけれど、こう続くと手抜き感というか、この程度の餌で観光客を誘致出来るのかと思えるのだけれど。せめてアクリルスタンドとかアクリルキーホルダーぐらいは用意してほしいなと感じるのは、冬馬だけではないだろう。ホテルに一拍して、コラボの夕食弁当を食べて、貰ったのは小さなステッカー1枚とか、寂しい気持ちになる人は多い事だろう。アーメン。


 義妹からは、やれやれという気持ちを表現しているスタンプが返信されてきた。とりあえず、この日はこれでやり取りが終了したのだった。



 …………………………………………



 翌日、仕事が終わって家に帰って来た冬馬のもとに、義妹から電話が来た。一体、どうしたのだろうと思い電話に出ると、早速行動をしてきた義妹から、情報が届けられた。そして冬馬は驚愕の事実を知ることになった。


「ポータルサイトのお知らせには記載されていないけれど、しれっとコラボパネルの場所が追加されているよ。さりげなく新しいバージョンのMAPに変わっているし」


「な、なんだってー!?」


「こんな事で人類は滅亡しないわよ、兄さん」


 某MMR風に言ったつもりのネタもわかるとは、義妹のオタ度も相当なものだな。


「わかった、確かめてみる。パソコンを起動させるから、ちょっと待ってくれ」


「Yes, My Lord」


 ……、教えた〇-ドギアスの影響か、それとも〇執事の影響か。とにかく、不意を突かれて言われると、ドキッとするものだな。まぁ兎に角、パソコンを起動して『シン・ハママツ計画』のポータルサイトの該当部分を確認してみた。


 https://shin-hamamatsu-keikaku2025.jp/assets/pdf/map2025.pdf


「ウゾダドンドコドーン!」

「兄さん、他の人にはオンドゥル語は使わない方がいいわよ」


 確信した。〇面ライダーまで把握しているとは思わなかったが。義妹はオタク道に堕ちたか、さもなければ、〇chネタにハマったか。どちらにせよ、もう一般人には戻れないんじゃないかと感じてしまう。どうしてこうなった?それとも昔からこうだったのか?


「コラボパネル、3か所も追加されているんじゃないか。しかも何だ、富士山静岡空港って。もはや浜松じゃないぞ」


 冬馬は、新しいバージョンのMAPをチェックしてみた。秋野不矩美術館からJA遠州中央 天竜山の市へと、スタンプやパネルの場所を変更した事や、浜松楽器博物館の休館の事も当然記載されている。なお楽器博物館の休館後は、12月1日以降、アクトシティチケットセンターへと移設されるとの事だ。そして一部のパネルには、葛城ミサト役の三石琴乃さんによる音声観光ガイドが聞ける二次元コードが付くのだとか。変な所に力を入れなくても……。


 そして追加されたコラボスタンドは、『浜松科学館みらい~ら』、『航空自衛隊浜松広報館エアーパーク』、そして『富士山静岡空港』だ。なお、富士山静岡空港にはスタンプは設置されないようだ。でも何故に富士山静岡空港??という疑問が出るのは当然だろう。まぁそれはいいとして、気になったのは、市役所の初号機立像や『エヴァ浜松グルメミッション』の事を記載するのはいいのだが、どこに何番のスタンプが設置されているのかの記載が丸々カットされている事。これは如何なものかと。これからスタンプラリーを始める人にとっては、どこに行けば効率的かもわからない事だし、苦情が出るんじゃないかなと危惧している。


「あ、それね、静岡空港と地元の航空会社がコラボに参加してね、EVA初号機のラッピング飛行機を運行するんだって。空港の中もEVAの装飾もあって、一度見に行きたいね。後で〇インにニュースサイトのアドレス貼っておくから」


 大人しそうな風貌なのに、義妹の行動力は大したものだなと感じてしまう。送られてきたら、後でニュースサイトを確認しよう。


 https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2213118?display=1


「それとね、早速行ってきたんだ。『浜松科学館みらい~ら』とグルメミッションのザザシティの中にある『SOWAKA』ね。アサイーボウルとノンアルカクテル注文してきた」


 まさか早速行ってくるとは、本当に義妹には頭が下がる思いだ。


「科学館の方は、入り口入ってすぐの場所にコラボスタンドがあったよ。何故かこの前、天竜杉ピアノと一緒に飾ってあった、カヲル君の等身大フィギュアもあったけど」

「何で科学館に設置するかな?ここは子供たちが喜んでくるような所なのにね」

「何でだろうね。後、浜松科学館限定デザインの、EVAのイラストを使ったパッケージの宇宙食風おやつがあったから買ってきた」

「後で写真送ってね」

 こういったオタク話は、夏子とするよりも義妹とする方が面白いかもしれない。


「後、グルメミッションね。アサイーボウルは興味あったから一度食べたいと思っていたけど、結構高いのね。アサイーは高いのは知ってたけど、もっと量が多いと思っていたわ」


 何でもアサイーボウルは、Z世代の間で注目されているようで、10年ぶりのブーム再燃だとか。Z世代じゃないから知らんけど。アサイーは栄養価も高く、スーパーフードとも言われているけど、アサイー自体に味が無い事と値段が高い事もあり、まだまだ一般的ではない感じがする。でもアサイーボウルの専門店も出来たりして、多少は身近になるのかもしれない。


「他の店のアサイーボウルは食べた事ないからわからないけれど、もっと器一杯で食べ応えあるかと思っていたんだけどなぁ。見た目よりも量は少なくてガッカリだった。でも味は悪くなかったよ。ノンアルカクテルもアールグレイだから、甘すぎなくて味も好みだった。あ、景品のステッカーはランダムだから選べないよ」

「高いお金出して人柱になってくれて悪かったな。ステッカーはランダムかぁ。コンプは厳しくね?」

「他ならぬ兄さんの為だもの。これくらいは何でもないかな。兄さんが喜んでくれると、私も嬉しい。ステッカーも兄さんにあげるからね」

 何て健気な義妹だろうか。こんな義妹がいたら、守ってあげたいと思うのは自分だけじゃないだろう。


「だからね、静岡空港には兄さんと一緒に行きたいの。この前、コラボパネルを撮影した時、『いつか埋め合わせをするよ』って言ってくれた事、忘れてないから。嬉しかったんだからね」

 ……、確かにそういった事を言った記憶が朧気ながらあるけれど、そんなに嬉しかったのか。こうなったら断る事は出来ないな。夏子たちも忙しい中、皆と一緒には行けそうもないけれど、義妹にはお礼をしないといけないだろうな。

「わかった。こっちの都合がついたら連絡するよ。年末になると動けなくなると思うし、早めに二人で出かけよう」

「ありがとう兄さん!こっちはいつでもいいから、一緒に出掛けましょう。すごく楽しみにしている」

 返事をしてくれた義妹の声色は、とても嬉しそうなのがわかる。ここはしっかりとエスコートしてやらないとな。夏子、これは浮気じゃないからね。

 冬馬は、時間を確保する為に仕事を熟さないとなぁと思いつつ、義妹とのお出かけを楽しみにしていた。そういえば、二人っきりで出かけるのって初めてかも?



 ○○○○


 あと数回で終わるつもりだったのに、この『浜松グルメミッション』とコラボパネル増設、富士山静岡空港とのコラボ発表の為、もう少し延長して書く事にしました。(殆ど読んでいる人がいないのに)コラボパネルが設置した場所には行くつもりですが、流石にグルメミッションの全ての料理を食べるのは無理があり過ぎるのでやりません。行ける所だけ行くつもりです。それよりも、全10種類のステッカー、コンプ出来るのだろうか?ランダムは勘弁してほしい所です。少々融通をきかせてほしいなと。


『家康くん号機』、『直虎ちゃん号機』のコラボパネルは、もう撤去されたとばかり思っていましたが、『ZAZACITY』の1階と2階に移転して設置されているのを確認しました。おそらく『シン・ハママツ計画』が終了するまでは設置されるのではと思われます。更に、あまり宣伝はされていないようですが、『家康くん号機』、『直虎ちゃん号機』の絵柄をパッケージに使用したカンパンも発売されていますね。浜松市役所の中で営業している、『チャレンジショップわ』でも販売しているのを確認しました。なお営業時間は、平日の9時30分から16時までですね。


 https://kurumi52.org/74909/2025/09/30/シン・ハママツ計画情報解禁/


 そして富士山静岡空港とのコラボ。こんな感じですね。一回行ってみたいや。


 https://www.youtube.com/watch?v=J-pM0eucANw


 https://www.youtube.com/watch?v=FP7r2Rx2_rI


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