目指せ!プロ野球

@NoharaSingo

第1話:中学校の進学先探し!

 僕の名前は野原真伍(のはらしんご)。小学6年生。少年野球は、「スカイフライヤーズ」と言うチームに所属していた。ポジションは、全ポジション守れるユーティリティープレイヤーだ。打撃では、地域のリーグでは、首位打者と盗塁王のタイトルとB9(ベストナイン)の投手、GG(ゴールデングローブ賞)の二塁手として選ばれている。しかし、6年生最後の試合を終えたとき、真伍はあることに気づいた。それは、地元の中学校の野球部が弱いことだ。真伍は、友達と一緒にプレーをしていたいという気持ちがあったが、自分の将来のためと思い中学受験をすることに決めた。お父さんとお母さんにも話をし、まず最初に進学先を選んだ。受験先の候補としては、「海原蒼波中学校」、「真老練武中学校」、「純海陽翔中学校」の3校に絞った。学校見学と野球部の体験を順番に行い、どの中学校が良いのかを決めることにした。

 最初の1校目、海原蒼波中学校(うみはらそうは中学校)に向かった。駅から歩いて7分、校門の前に立つと、立派な校舎が目の前に広がる。中に入ると、私立らしく廊下もピカピカに磨かれていて、黒板ではなくホワイトボードが目に入った。偏差値は58で、3校の中では2番目。判断基準の1つ目は通学時間だ。自宅から徒歩10分で駅に着き、電車に乗り35分乗り、駅から徒歩で7分かかる。2つ目は学校の設備だ。私立だけあって校舎は公立よりもキレイで、黒板の代わりにホワイトボードとプロジェクターが設置されていた。勉強環境は申し分ない。しかし、野球部が練習する野球場はサッカー部と合同で使っており、真伍は野球部専用のグランドがある学校を選びたかった。

「蒼波中の野球場に入った瞬間、サッカー部の選手たちが練習しているのが見えた。『やっぱり、野球部専用のグラウンドがほしいな……』と真伍は思った。」

3つ目のポイントは野球部の成績。蒼波中は、新人戦で海原市内優勝を果たし、県大会でもベスト16に進出していた。

 次は2校目の、真老練武中学校(まおれんぶ中学校)だった。偏差値は、61で3校の中で一番高い。判断基準1つ目の通学時間は、バス停から20分ほど、学校の目の前に着くので通学が楽。2つ目の学校設備は、同じく私立なので設備は充実しており、大きい図書館や食堂があり、野球部専用の野球場のグランドでは市予選などの公式戦も行われる。練武中の野球場を見た瞬間、真伍の目が輝いた。

「ここなら思い切り野球ができそうだ!」3つ目の野球部の成績は、新人戦で真老市優勝を果たし、県大会ではベスト8に進出していた。

 最後に訪れたのは、純海陽翔中学校(じゅんかいひしょう中学校)だった。偏差値は、55で3校の中で一番低いがあまり偏差値は変わりがない。判断基準1つ目の通学時間は、自宅から徒歩3分のバス停に行き30分バスに乗り、陽翔中前で降りればすぐに行ける。2つ目の学校設備は、3校とも私立なので大きな差はない。ただ、野球場の設備は練武中ほどではないが、蒼波中よりは整っていた。

「悪くはないけど……やっぱり練武中の球場にはかなわないな。」と真伍は感じた。3つ目の野球部の成績は、新人戦で純海市優勝を果たし、県大会ではベスト4に進出したものの、惜しくも敗退した。そのニュースは市内の新聞でも取り上げられており、真伍もそれは知っていた。

 真伍は3校を見学終わり、家族で家族会議をした。

母:「しんちゃん、どこに行きたいか決まったの?」

真:「うん、結構悩んだけど、決めたよ!」

父:「おぉ、それじゃあ、第一志望から教えてくれ」

真:「第一志望は、真老練武中だ!絶対に行きたい!」

父・母:「おぉー!」

母:「どうしてそこに決めたの?」

真:「学校の施設がすごく充実してるし、勉強とスポーツを両立できる環境が理想だと思ったんだ。それに、野球場がすごく本格的で、バックスクリーンやスピーカーまであって、まるでプロ野球の球場みたいだったんだ。あんな環境でプレーできるって、すごくワクワクしたから、練武中に決めたよ!」

父:「おお、それなら安心だな。しんちゃんが本気で決めたんなら、僕たちも全力で応援するよ。」

母:「うん、でも勉強もしっかりやらないとね。野球だけじゃなくて、しっかり勉強も両立させて、頑張りなさいよ。」

真:「もちろん!野球だけでなく、勉強もちゃんとやるよ。練武中は文武両道だから、きっと自分にピッタリだと思うんだ。」

父:「その意気だ!それに、野球部があんな素晴らしい施設を持っているなんて、ますます楽しみだろうな。練武中での生活が待ち遠しいだろ?」

真:「うん!練武中で仲間たちと一緒に野球をして、どんどん成長できると思う。あの野球場で試合をしたら、きっと自分ももっと強くなれる気がする。」

母:「良かった、しんちゃんが決めたことに納得できたなら、私も安心したわ。でも、どんなに素晴らしい環境でも、頑張るのはしんちゃん自身だからね。」

真:「うん、わかってるよ!ここからは自分の力で頑張らないとね。絶対に後悔しないように、全力で挑戦するよ!」

父:「その意気だ!練武中でしっかり頑張って、夢に向かって進んでいけ!」

母:「応援してるからね。しんちゃんがどんな場所でも輝けるように、私たちもサポートするわよ。」

真:「ありがとう、ママ、パパ!これからもよろしく!」

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