お家デート!?②

「かんぱ〜い!!」


俺と美咲はオレンジジュースを注いだグラスを片手にお疲れ会を始めた。


「ごめんね〜私の都合で私の家での会になっちゃって、」


茜はジュースに口をつけ少し申し訳なさそうにしながら呟いた。


「いやいや、気にしないで」


今俺は茜の部屋にいること混乱して、頭が働いていない状態だ。

何も考えれない。


俺がそう答えると、茜は急に立ち上がった。


「あ、そうだ!」

「今日朝からクッキー焼いたんだ!」

「ちょっと取ってくるから待ってて〜!」


「え!ありがとう」


茜はすごいスピードで部屋から出ていった。


助かった。

一息つかなければ緊張で爆発してしまう。


てか、茜朝からクッキー焼いてたのか?


さすがに頑張りすぎでは....


部屋に戻ってきたらもっとお礼を言っておかなければ。

だが何より茜のクッキーを食べるのが楽しみすぎる。


俺が机の上に置いてある、ブラックヨンダーに手を伸ばすと、部屋のノアがゆっくりと空いた。


茜が戻ってきたのかな、


「わざわざクッキー焼いてくれてありがとう」


俺が振り返りながら言うと、茜がパジャマ姿で立っていた。

なんでパジャマ?

もうすぐお昼なのに.....


全く意味が理解できずにキョトンとしていると、茜が口を開く。


「どちら様ですか?」

「あれ?私が寝ぼけてるだけかな?」


へ?


俺の事わすれたのか?

この短時間で?


しかも随分と口調もかわったきがする。

さっきまでの茜とはちがうような、いやでも容姿や声は完全に茜だ。


あの美しさは他の人には持てるものではない。


「茜?だよな?」

「なんでパジャマなんだ?」


「え?まさか茜の彼氏さんですか!?」

「ひぃぃぃぃ失礼しましたぁ!!!」


一体何が起きてるんだ?


パジャマ姿の茜が急にどこかに逃げて行ってしまった。


きっと俺は緊張でおかしなものが見えているだけだ。


俺は無心でハッポーターンをかじる。


それにしても綺麗な部屋だ。


壁紙はこれ以上ないほどに明るい白。


ベッドに勉強机、そして教材や少しした少女漫画が並べられた本棚。

俺が今お菓子を食べている丸机。


これに比べたら俺の部屋は猿の巣だ。


一人暮らしの俺は決して汚い部屋に住んでいる訳では無いが、整理整頓されていると言うには遠い部屋に住んでいた。



「ごめーん、盛り付けてたらちょっと遅れちゃった」


それからあまりしないうちに茜が部屋に戻ってきた。


「本当にありがとう」


俺の感謝の気持ちが茜に伝わっていればいいなと心から思う。


茜はクッキーが盛りつけられた皿を机に置くと、目線をこちらに向ける。


じゃ!食べよっかーー!


「いただきます!」


さらに盛り付けられたクッキーはチョコ味とプレーンで、星型やハートなど、様々な形で型どられていた。


俺はまずチョコ味のクッキーを口に運ぶ。


!!


「とってもおいしいよ!」


茜は俺の言葉を待っていたかのように目をクリっとさせてこちらを見た。


「ほんと!?」

「嬉しい〜」


茜は本当になんでも出来るな。


「大変だろうにわざわざクッキーを焼いてくれてありがとう」


俺はこのクッキーの味を一生忘れないだろう。


「ところで、さっきバジャマ姿でこの部屋に来たりとかしてないよね?」


茜は俺の質問の意味が理解できなかったのか、クッキーをくわえながらキョトンとしていた。


しかししばらく間が空いた瞬間、ビクッ!と反応してらなにやら話そうと、一生懸命クッキーを飲み込もうとしていた。


茜はグラスに注いでいたジュースを1口飲むと、ついに口を開いた。


「ごめん、俊にいってなかったかも!」

「私実は双子なの」


え?

えぇぇぇぇぇ!!!!

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