第22話 僕たちは、約束を交わす。

【光視点】

(さて、美久との話も終わって、家に帰ってきたわけだが、、、。)


「おい。なんだこれは?」

「ち、違うんだ!これには訳があってだな。」

「ほぉ、なんだ?言ってみろ」


そこには、みじん切りとは言い難い、なんとも言えない大きさに切られた玉ねぎがあった。

(っていうか、なんであんなに時間があって、玉ねぎしか切れてないんだよ。)

彼らは、おそらく赤ん坊が見ても呆れるほどの、不器用だった。


「その、だな。最初は良かったんだ、最初は。でもな、途中で、指をかすっちまってよ、慌てて洗って、絆創膏をつけて、戻って、続きをしようと思ったら、古谷さんがやってて、『変わってくれるのか?』って聞いたら『任せなさい!』っていうからさ、任せて、ゲームしてたんだ。で、ちょっとしたら、古谷さんがあたふたしだして、見に行ったら、このザマだよ。」

「なるほどなぁ。でも、結構時間あっただろ?」

「え、えぇっと、それはね?実は、どうせ、すぐにできると思って、ちょっとだけ、本当にちょっとだけ、ゲームしてて、そしたら、私の負けず嫌いが発動して、ついつい夢中になっちゃったのよね、、。で、いつの間にか結構時間が経ってて、、、。」

「なるほど。はぁ、お前らなぁ。料理を舐めすぎだ。なんで簡単だとか思ったんだよ、本当に意味がわからん。もう、座ってろ!」

「「すみませんでした!」」

「光さん。そんなに怒らないでください。かわいそうですよ。」

「はぁ。そうだな。えっと、美久手伝ってもらえるか?」

「もちろんです!」

「よし。じゃあ準備するぞ〜〜!」

「はい!」

〜〜〜〜〜

「できたー!」

「できましたね!今回は怪我がなく良かったです!」

「あぁ、この前は散々だったからなぁ。」

「そうですね〜。え、えへへ〜。」

「おぉ!うまそうだなぁ!やっぱり光は料理がうまいな!」

「あぁ。ありがと。じゃあ、早く運んでくれ。」

「おっけー!」

「で、みやびはなんでいじけてるんだ?」

「あぁ、それがな、実は、かくかくしかじかで。」

「なるほど。(ゲームに勝てないだけで、そんなにいじけるのか。変なの。)」

「べ、別に、いじけてなんかないし!変でもないわよ!」

「みやびってなんか、すっごい耳いいよな。そこだけ、ほんと尊敬するわ。」

「そ、そう?あ、ありがと。」

(ちょろ。)

「早く食べるぞ〜!」

「えぇ!」

「「「「いただきまーす!」」」」

「うっま!」

「だろ〜?」

「美味しいです!」

「ま、まぁ。悪くないわ!」

「あ、そんなこと言うのか。僕は悲しい。ちょっと一人になってくるね。」

「あぁ!ごめんなさい!美味しい!美味しいわよ!」

「そうか?それならよかった。」

「ぐぬぬぬ〜!」

〜〜〜〜〜

こうして、光たちは昼食を食べ終え、勉強を始めた。


「わからないところある?なんでも聞いてくれ!」

「じゃあ、ここ、どうすればいい?」

「あぁ、そこはだな、文章の構成を考えて、書けばいいよ。メロ美のその時の状況が書いてある文から、書き抜けばいい。」

「なるほど!ありがとう!」

「いやいや。どうってことないよ。」

(あぁ。やばい、めんどくさくなってきたー。)

「ここは____。」


光は、少しずつ、限界を迎えていたのだった。

〜〜〜〜〜

そして、午後5時になり、解散の時間になった。


「あー!やっと終わったぁ〜!」

「いやぁ〜お疲れ様!」

「お疲れ様です!二日間。ありがとうございました!」

「いやいや。別に大したことはしてないよ。」

「いえいえ!光さんは、ものすごく頑張ってましたよ!」

「そっか。ありがとう。」

「おう!楽しかったぜ!また遊びに来るからな!」

「えー。」

「そのときは私も入れてよね!」

「私も呼んでくださいね!」

「あぁ。もちろん。」

「なんか、俺だけ2人と扱い違うくない?」

「嘘嘘。冗談だって。また来いよ。」

「おう!次はテスト後だな!」

「じゃあ、勉強会はこれにて終了!かいさーん!」


こうして、光たちは解散した。

(いろいろあったけど、意外と結構楽しかったな。こんな毎日がずっと続けばいいな。)

光はそんなことを考えていた。


「また明日ねー!」

「また明日です!」

「おう!また明日!」

「うん。また明日!」

「あ!みんなもう帰っちゃうのー?」

「お、お姉様!」

「姉ちゃんどうしたの?」

「私もみんなにバイバイするよ。」

「なるほどね。」

「みんなバイバーイ!みんななら、いつ来ても大歓迎だからね〜!」

「ありがとうございます!またきます!」

「おう!美久ちゃんまた来てね!」

「光のお姉さん!また行きますね!」

「おう!また来なさい!みやびちゃん!」

「お姉様!また来ます!」

「あーうん。また来てね!」

「なんか、俺だけ、言葉が薄くない?」

「あっははははは!冗談冗談!じゃあまた来てね!めぐるん!」

「はい!」


(お別れが、結構長くなったけど、今度こそ解散だ。結構楽しかったし、僕ももう一回したいと思うほど。だから、次はありのままの自分でいられるようになろう!)

光は、そう、心に決めたのだった。

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