Subject: Re: 澪、ごめんね

詩音ヘ


連絡ありがとう。

わかった。

彼と幸せに過ごしてね。


私こそ詩音からいっぱいの幸せをもらったのよ。

だから私の方がお礼をしないと。


一緒に温泉にも行ったよね。

3月の北海道で一緒に入った露天風呂から雪が見えたのを覚えてる?

雪が山肌にある汚いもの全てを清らかにしてるようで素晴らしい風景だったよね。


詩音が私の肩に顔を預け、温泉の中で私の手を握ったときが人生で一番幸せな時だった。

露天風呂で湯気が立つ中、詩音と二人だけの世界が永遠に続けばと思っていたわ。


本音を言うと詩音がいない暗い家に帰るのは寂しい。

朝目覚めるたびに涙で目が腫れてる。

1人で入るベットがこんなに寒いとは、詩音と会う前は考えたことはなかった。


でも、詩音の幸せのためだものね。

ごめん。わがままを言って。忘れて。


ただ、詩音の幸せを思ってあえて言うけど、彼は大丈夫?

一回でも浮気をした男性は繰り返すわよ。

ごめんね、彼の悪口は言いたくないのに。


詩音の考えを尊重するわ。

もし考え直すならいつでも戻ってきてね。

私の横はいつでも開けておくから。


では、お元気で。

詩音との生活は楽しかった。

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