第20話 え?俺異世界転生したんですか?
自販機をみつけて、トマトジュースを2つ買う。
そこらのベンチに腰かけて、スリ男A君とトマトジュースを飲む事にする。
残金700円。
「トマトジュースか」
「いい選択だ」
「だろ」
「人間ってのはさ」
「豚丼や牛丼だけじゃだめなんだよ」
「牛肉豚肉米たまねぎと紅生姜じゃん」
「トマトも摂取しないと」
うん、トマトがどれだけは入ってるかわからないし、俺トマトの味が記憶にないから。
これが本当にトマトの入ってるトマトジュースなのかなんなのかまったくわからない。
それより、気になる事がある。
「豚丼ってさ、味付けとかあまり牛丼と変わらないよな」
「ああ、20年程前か」
「牛肉に色々あってな」
「ムラノヤみたいな牛丼チェーン店は」
「牛丼のかわりに売り出したものだからな」
「ふぅん」
「昔からある本格的な豚丼ってのはまったく別物で北海道料理で」
「ほうほう、続けて」
「いやそんな事より、もっと他にあるだろ」
「そんな事とはなんだ」
「北海道ってとこにもいって」
「北海道の郷土料理豚丼も食ってみたいな」
「いや、そんな事だ」
「どうでもいいわそんな話」
「なんなんだよもう」
「お前、北海道も知らないのか」
「おう、まったく記憶にない」
「トマトの味も知らない」
「トマトジュースじゃなくて、本当のトマトも食わなきゃ」
「お前、どんな世界から異世界転生してきたんだよ」
「異世界転生?」
「そこからかよ」
「記憶がまったくないって事は」
「英雄度の高い存在が異世界転生してきたんだろ」
「そうか」
「異世界転生とかよくわからんが」
「豚丼とトマトジュースだけじゃ」
「空腹だ」
「金稼がないと」
「残金700円だよ」
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