第3話 異次元

「いや、ここを隠れて過ごすのが良いのではないのでしょうか?」


それでも奴は笑顔だ、策があるのか? すごい案があるのか?

雪に埋まってしまった家からどうやって奴らを倒すのか...?


—見とけよ…あ”あ”あ”!


なんと奴の両腕に異空間が起き、腕が吸われている。


「まだわかっちゃいねぇが、ここをいじれば変わるはずだ!」


奴の額からかなりの汗が流れ始めた、雨のように下へポタポタと流れている

私と比べ一人だけ真夏にいるような滝汗を流す。


「よぉしし!! きた!!さっさと構えろ!!!」


—シュン

体が浮いた


「う、浮いている! 家ごと浮いている!!」


体がふわふわしている感覚に襲われている。

初めてだ、こんなに浮いている感覚を感じている! 伝説の話でしか聞かない事が今自分の体で体験できている!! 


『今やったのは物語のプロットを少し書き換えた、全く禁忌は最高だぜ〜!』


しかし浮いている感覚が少し変わってきた、何か自分たちが動いているのではなく

家が落ちている感覚に...


『もしかして今、落ちてませんか...?』

『ああ落ちているさ! 今度はこっちの攻撃さ!』

『どうやって攻撃するんですか!? 家ごとならは死んでしまうんですよ!!』


今度は左だけを異空間でメタる...次から次にその能力が怖くなっていく。


『おそらく後一回だけしかメタれない...派手が確実にやるか』


右手の指で床を示し、余裕そうな顔でこちらを見てきた。

その顔からとびっきりの案があるだとわかる、


「オレはこれから完全にメタ状態に入って、一度逃げる。

 そして、この家をお前ごと敵にぶつけ敵を殺す。』

「は、はぁ、え? 私が死ぬ...」


そういうと彼はニコッと笑った。


「お前の設定はすでにペースト可能なんだぜ? ワンチャン覚醒もあるかもなぁ?」

「何を言っているんですか!? 私を...一度殺すんですか!?」

「敵のプロットを見つける時間がないんだ...そしてお前を生かすにはこの指輪が必要だ。」


真剣な顔が空間の時間が遅く流れている様に感じているが、現実は混沌以上の戦場いつ死んでもおかしい空間、死ぬ事を改めて想像以上に恐怖していた...生きる為ならば


「...我が同士、貴方を信じます。 嘘をつくべきなのは私でした...」


指輪をはめ、静かに目を瞑る。


「よし始めるか...」







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2021年 8月 17日 7:42 東京都府 中泉1町


「さぁて今日は、朝から最高のルーティン...『底じれ白頭戦』でも見るかぁ...」


ペル産のコーヒーと卵とベーコンのサンドウィッチを嗜みながら午前を楽しむ。

流行りに乗った話題の本に読み、午前からの二重の社会的勝利を誇っていた。


「すげぇ、あらすじの前に物語の地図が載ってやがる...! なんて斬新だ...!』


—ペラ


「対立図...この本斬新すぎる、今までに見た事がない、主人公は...ロス、アメリー、      

ロンネの三人...」


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2021年 8月 17日 7:49 天本町臨海第三都心 周辺


「ふぅえへ、なかなかいい話だなじゃあないか...本から読まされる様な感覚だな」


—ペラペラ


本を3ページ前に捲り、そのページには何も書かれていなかった。


「ど、どういう事だ...? さっきこのページにちゃん文字はあったぞ!?」


—...ピタピタ...ザ、ザァー、ザァザァー!!!


「ヤベ! 服! 服! なんだよ急な雨なんか天気予報では晴れだったのに...」


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2021年 8月 17日 8:00 帝国中央図書館 第一島 新刊館 一階


(今日も誰もこねぇな...最近の本はどうも刺激がねぇーんだよなぁ〜)


机の虜になっていた顔を窓に向けると、外は大雨だった。

雨雲に隠れ真っ暗な夜で昼は消えていたようになっていた。


(こっちが泣きてぇーいい本があると思って就職したのによぉー)


—....バン!


上の階層から本が落ちた音がした。


「すいませんー! 本を落としちゃいましたー!」

「...チッ、本は大切に扱ってください〜」


だるい体を机から剥がし、目の前の本を拾いに歩く。


—タッタッ


(歩くだけで、死にそう、はぁ腰下げんのが怠いなァ)


腰を下げ落ちた本を手に取った。


「話題の『底じれ白頭戦』か、センスねぇ奴だな」


—ジュ


手が生温かく何か濡れた様な感覚がする。


「あぁ? 手が赤い...なんでだ?」


—ペラ

本から赤い何かが着いたか確認をする。


「本が真っ赤だ...そして臭い...なんでだ...これ『血』か? そんな訳ねぇよな」


はは、そうだよな、そうだよな、なんで本から血が出てくるんだ...?

はははは、そう、だよ、な? な?


—ポタ、ポター


【助け...助け...1匹目、2匹目...そして次で3...】






















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