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2025年8月14日 09:50
"王家は商会との間に特許契約を締結し、下記の条項を布告する。"まさか小説の最中で法律を読むことになるとは思っていませんでした。大きく要約すると、この商会を国家の専属商会として扱うこと、税の割合といった基本的なことのようですね。"蜘蛛姿のぶよぶよが一瞬泡立つ。"そう言えば前に黒いもやのようなものと説明されていましたね? そこでふと思ったのですが、このぶよぶよの能力はイデア論に関係があったりしますでしょうか?もしそうなら、彼が蜘蛛になるときは蜘蛛のイデアを、ペンになる時はペンのイデアを使っているといった、物事の本質を模す能力と表現すべきなのかもしれません。"感想"さて、この章に関しては直接どのセリフを引用するかというのが大変難しい章でした。というのも、この章は前に進むというテーマを元に、今までゆっくりと進んでいた物語を、まるで無理やり手を引っ張るように前へ進ませたからです。政治、ローラの本質、セリンの成長、全てが盛り込まれていました。これは第九話のコメントでも送らせていただいたのですが、やはりローラは表に出さないだけでかなり幼いようですね。そしてセリンの選択は、形は滑稽でも自分の意思で選択して選ぶことを是とするこの描写は、素晴らしい人間讃歌を描く私好みの展開でした。もっとも、セリンにとってはかなり高い授業料を払う結果となりましたが……今のままではダメという認識を芽生えさせるには絶好の機会だったと思えます。それにしてもこの作品はテーマ以前の段階に、選択と責任という価値観があるのではないでしょうか?その証拠に、すべての作品において無知を恥じないことが一番の悪であるという考えがあるように感じられます。今回のセリンの描写にしても、無知を恥じれる人間は行動に改善の余地があるという思想がなくては、書けない描写です。それにセリンにここまで大恥を書かせたのは、過去に囚われているローラと前に進もうとするセリンのどちらの方が正しいのかを論じさせないように、読者の視点をフラットに保つための工夫ですね。
作者からの返信
"大きく要約すると、この商会を国家の専属商会として"ふふ……と悪い笑みを浮かべるくらいには、体裁は綺麗でもわかりづらい作りになっています。そもそも、読者に読み飛ばされても雰囲気のために置いた飾りのような物です。しかし飾りでも物語に影響します。王国の未来は暗いです。"このぶよぶよの能力はイデア論に関係があったりしますでしょうか"ああ〜!そう見えましたか。黒は片方の神が担っていますが、物を司るというか管理する役割があります。人以外は全て物とみなす、というところが関係しております。本質は人が付与するものであるためです"さて、この章に関しては直接どのセリフを引用するかというのが大変難しい章でした。というのも、この章は前に進むというテーマを元に、今までゆっくりと進んでいた物語を、まるで無理やり手を引っ張るように前へ進ませたからです"は〜本当に鋭いですね。引用するのは難しいとうお言葉を見た時、つまらなかったかも、と原因を探ったのですが、そうですね。確かに、そういう構造があります。人が大きく変わる時、やはり人の手による無理やりな引っ張りがあるように思えるからです。私の手を、作中人物たちの手と重ねて行いました。"やはりローラは表に出さないだけでかなり幼いようですね"世の人たちが幼いと言われる人物に対して私は別の言葉を用いておりまして、それは社会集団の一般構成員の素養が、まだ、ない人と呼んでいます。その時の幼さとは、多くの場合は子どもにしかないもの、というよりは社会性のなさからくるように思えます。人のふり見て真似ができないところですとか。"素晴らしい人間讃歌を描く私好みの展開でした"ひょえ〜?!そうでしたか。真似したいと思える完成度でしたか?私はここの部分に関しては、読者に対して配慮をしなければ、ということでいっぱいいっぱいでした。そこも、人間讃歌的なのでしょうか?自分のやりたいことより読者を選んだシーンです。"選択と責任という価値観があるのではないでしょうか? はえ〜そう感じてくださったのですね。私は物事に選択はなく、責任とは自分のお尻を拭くこと、だと感じております。無知でも良いのです。それはその人が選べたものではない、と考えております。ありのままをありのままに、というテーマを基にしております。"無知を恥じれる人間は行動に改善の余地があるという思想"おお〜!こちらに関しては、そうする人は社会性を持つ、もしくは社会集団で生きていく生き物、という事象の表れです。1人で生きている人間に恥はないですからね。"過去に囚われているローラと前に進もうとするセリンのどちらの方が正しいのかを論じさせないように"か〜っ!冴えてますね!びっくりしました。そうです。最初で、読者のために書いたシーンとしたように、ずっと受け手のことばかり考えていた箇所です。人族という観点から見れば、ローラはそのままの方が良かったですからね。
"王家は商会との間に特許契約を締結し、下記の条項を布告する。"
まさか小説の最中で法律を読むことになるとは思っていませんでした。
大きく要約すると、この商会を国家の専属商会として扱うこと、税の割合といった基本的なことのようですね。
"蜘蛛姿のぶよぶよが一瞬泡立つ。"
そう言えば前に黒いもやのようなものと説明されていましたね? そこでふと思ったのですが、このぶよぶよの能力はイデア論に関係があったりしますでしょうか?
もしそうなら、彼が蜘蛛になるときは蜘蛛のイデアを、ペンになる時はペンのイデアを使っているといった、物事の本質を模す能力と表現すべきなのかもしれません。
"感想"
さて、この章に関しては直接どのセリフを引用するかというのが大変難しい章でした。
というのも、この章は前に進むというテーマを元に、今までゆっくりと進んでいた物語を、まるで無理やり手を引っ張るように前へ進ませたからです。
政治、ローラの本質、セリンの成長、全てが盛り込まれていました。
これは第九話のコメントでも送らせていただいたのですが、やはりローラは表に出さないだけでかなり幼いようですね。
そしてセリンの選択は、形は滑稽でも自分の意思で選択して選ぶことを是とするこの描写は、素晴らしい人間讃歌を描く私好みの展開でした。
もっとも、セリンにとってはかなり高い授業料を払う結果となりましたが……今のままではダメという認識を芽生えさせるには絶好の機会だったと思えます。
それにしてもこの作品はテーマ以前の段階に、選択と責任という価値観があるのではないでしょうか?
その証拠に、すべての作品において無知を恥じないことが一番の悪であるという考えがあるように感じられます。
今回のセリンの描写にしても、無知を恥じれる人間は行動に改善の余地があるという思想がなくては、書けない描写です。
それにセリンにここまで大恥を書かせたのは、過去に囚われているローラと前に進もうとするセリンのどちらの方が正しいのかを論じさせないように、読者の視点をフラットに保つための工夫ですね。
作者からの返信
"大きく要約すると、この商会を国家の専属商会として"
ふふ……と悪い笑みを浮かべるくらいには、体裁は綺麗でもわかりづらい作りになっています。そもそも、読者に読み飛ばされても雰囲気のために置いた飾りのような物です。しかし飾りでも物語に影響します。王国の未来は暗いです。
"このぶよぶよの能力はイデア論に関係があったりしますでしょうか"
ああ〜!そう見えましたか。黒は片方の神が担っていますが、物を司るというか管理する役割があります。人以外は全て物とみなす、というところが関係しております。本質は人が付与するものであるためです
"さて、この章に関しては直接どのセリフを引用するかというのが大変難しい章でした。
というのも、この章は前に進むというテーマを元に、今までゆっくりと進んでいた物語を、まるで無理やり手を引っ張るように前へ進ませたからです"
は〜本当に鋭いですね。引用するのは難しいとうお言葉を見た時、つまらなかったかも、と原因を探ったのですが、そうですね。確かに、そういう構造があります。人が大きく変わる時、やはり人の手による無理やりな引っ張りがあるように思えるからです。私の手を、作中人物たちの手と重ねて行いました。
"やはりローラは表に出さないだけでかなり幼いようですね"
世の人たちが幼いと言われる人物に対して私は別の言葉を用いておりまして、それは社会集団の一般構成員の素養が、まだ、ない人と呼んでいます。その時の幼さとは、多くの場合は子どもにしかないもの、というよりは社会性のなさからくるように思えます。人のふり見て真似ができないところですとか。
"素晴らしい人間讃歌を描く私好みの展開でした"
ひょえ〜?!そうでしたか。真似したいと思える完成度でしたか?私はここの部分に関しては、読者に対して配慮をしなければ、ということでいっぱいいっぱいでした。そこも、人間讃歌的なのでしょうか?自分のやりたいことより読者を選んだシーンです。
"選択と責任という価値観があるのではないでしょうか?
はえ〜そう感じてくださったのですね。私は物事に選択はなく、責任とは自分のお尻を拭くこと、だと感じております。無知でも良いのです。それはその人が選べたものではない、と考えております。ありのままをありのままに、というテーマを基にしております。
"無知を恥じれる人間は行動に改善の余地があるという思想"
おお〜!こちらに関しては、そうする人は社会性を持つ、もしくは社会集団で生きていく生き物、という事象の表れです。1人で生きている人間に恥はないですからね。
"過去に囚われているローラと前に進もうとするセリンのどちらの方が正しいのかを論じさせないように"
か〜っ!冴えてますね!びっくりしました。そうです。最初で、読者のために書いたシーンとしたように、ずっと受け手のことばかり考えていた箇所です。人族という観点から見れば、ローラはそのままの方が良かったですからね。