10,000字読み合い企画に参加いただき、ありがとうございます!
拝読しました
とても不思議な作風で、まるで幻惑されているかのような気分で読ませていただきました
日本語訳されている、という設定も独特で面白く、他にない唯一の読み口になっていると思います
また、いちおう追放モノというジャンルに属すると思うのですが、主人公にとって仲間たちしか心の拠り所がなかったのだな、と思うと切ないです
先を楽しみにしつつ、★★★評価を置いていきますね
執筆、お互いに頑張りましょう!
作者からの返信
返信が遅くなってしまい、大変失礼いたしました。
貴重なお時間、わざわざ割いてくださりありがとうございます。
不思議……ですか?テーマのために、必要に駆られて行なっているので、前提が同じなら誰でも同じ作りにしますよ。日本語訳についても、地球以外の物語舞台であるなら、標準であるべき構造だと思います。そうでなければ作品がつまらなく、ただの操り人形ですから。
とはいえ、言葉を尽くしてくださり心からお礼申し上げます。
お互いの目的のために、同じように執筆を頑張っていきたいと思います。
編集済
【二回目コメント】
アタオカしき様
ご返信、大変遅くなり申し訳ございませんでした。
そして貴重なお時間を賜りまして、ありがとうございます。
第6話へのご返信にて
「AとBとCが相互作用し同時に成り立つ」
「人物を追体験する」
のお言葉を元に、また読み返し失礼いたしました。
そちらのコメントへ追記は行っておりません。
今回、まとめてお伝えいたします。
(前置き)
私めの単純な集中力切れによって、字滑りを起こした可能性が少なからずあります。どうかご容赦くださいませ。
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● 読みづらさ・違和感が強い箇所 ●
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【①】本文抜粋(略)
*それは女の人の鼻に止まった後、手で振り払われててんとう虫へ変化。
*ハークニールと自称する者〜こちらを睨んでいた。
*ハークニールという、ぶよぶよの生き物は黙ったまま、てんとう虫の姿でこちらの額に張り付いたまま。
*額のぶよぶよてんとう虫
↓↓↓
*この存在が、黒い点から蜘蛛・猫・蝶々・てんとう虫の順で姿を変えたのが一発目のときに把握できなかった。
*何となく攻撃的な"女の人"と、そうではなく"女の人でもない冷静な存在"⋯⋯ほどの解釈止まり。
*後を追い三周目ほどで『女の人=ローラ』『ローラの服の下から飛び出した黒い点=ハークニール』と理解。
《理解できた理由》
*ハークニールは姿形を変え、主人公やローラ、読者へ自身のこれまでの経緯を、自分の身体でカタチ作り空中投影のようにしていると分かったため。
《少し分かりづらい所》
*「手で振り払われててんとう虫へ変化」にて字滑り。同じ音の連続によるものかと推測。
◇◇◇
【②】本文抜粋(そのまま)
それは女の人の鼻に留まったあと、手で振り払われててんとう虫へ変化、こちらに飛んできて額の真ん中に止まった。
『我が君主、ネーラローラ《nɛː.ra.roː.la》・カーリール《kʰaː.ɾiːɾ》。ローラと、敬意をこめてお呼びくだされば幸いです』
女の人の目は、自分を見ている。
ハークニールと自称する者、その蜘蛛の姿の時のように、その女の人は眉間に深い皺を刻んでこちらを睨んでいた。
↓↓↓
《理解できた理由》
*【①】が理解でき、人物の状況を把握したため。
⋯額にハークニールがいる。
⋯なら目の前にはローラが一人だけ。
⋯本来はもうひと人物いるが、一対一になったような構図になり、集中して見る相手が一カ所に定まる。
⋯二人の間に緊迫した空気が流れている。
《少し分かりづらかった所》
*「その蜘蛛の姿の時のように、その女の人は眉間に深い皺を」の意味。ハークニールの造形、蜘蛛の脚が胴から枝分かれする様を、ローラの皺線へ当てはめたと推測。ハークニールは主人公の額にいる状態のはずのため、少し頭が混乱した。
◇◇◇
【③】第3話を通して
序盤は、中ほどより「こっち」「向こうの番」など、距離や空間で情景を掴む語の連なりが多く、「女の人」に比べ状況が分かりやすかった。
後半はハークニールが仕切り、ローラと主人公へ一人ずつ問う形式だったため理解できた。
↓↓↓
人間の舌の落葉樹のくだりはかなり好きです。
特にローラへの問答の際、心の中でサバディックとマグロイが立て続けに動いたことで、地球人からすれば現実らしくない光景へ加わるスパイスのパンチ。
情景の妖しさが光っているところへ、人間のどストレートな言動が響きました。
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【おわりに】
この度、人生はじめて創作物への批評会に参加いたしました。
「批評としての返信はこうするのか」という初歩的なところから学ばせていただきましたが、何よりも、今の自分には書くことより読む量が圧倒的に足りていないと痛感いたしました。
その批評への返信も、いまだ合っているか分かりません。
第三者視点や第一視点の違いなど、創作の上でこれらをどのような世界観として描くかは度々話題に上がります。
文章の書き方として、私はその種類を忘れていたと気付きました。情報収集&読解力不足はもちろん、今回に関してはスピーディーさがなく、ご迷惑をかけてしまいました。
アタオカしき様から寛大なお心遣いいただいたこと、感謝でいっぱいです。
しかし、このままでは、もし他の方の批評会に参加したとて申し訳がたちません。まだしばらくは、鍛え直します。
企画の開催から、拙作へ批評コメントを賜りましてありがとうございました。
作者からの返信
お時間割いてくださり、心からお礼申し上げます。
退屈な読書体験をさせてしまったと、申し訳なさを強く感じております。
ですが、大変具体的なフィードバックにより、大きな一歩で進むことができました。自分の普段の読者における認知と、他者の認知の差を実感することができ、それを戒めとすることもできました。
今回は一人称であり、どうにも、その物語の人物の認知に沿ってしまい、読者への橋渡しが足りなくなっているようです。今回はどうにか作り手として人物をコントロールしつつも、次回作に繋げていきたいです。
"その批評への返信も、いまだ合っているか分かりません"
いえ、非常に質が高いフィードバックです。特に具体的であることが大きな効力を持っております。ご謙遜なさらず。
まだまだあなた様の作品の批評は終わっておりません。基本的に、私が行った批評に対する、返信の質でもって継続が判断するのですが、あなた様には、大きな労力をかけてしまいました。重ねてお詫び申し上げます。これから私が行うコメントには、返信は不要です。
また新しい批評会を開いているところですので、時間はいただくかもしれませんが、ぜひ、お力になりたいと強く思っております。
ここでようやく主人公以外にも能力、というより何かしらの存在が取り憑いていることが明かされるのですね。
そして今までは主人公の心の声だと思っていたもの……これは主人公の心の声ではなく、恐らくあの怨霊に関わるものである可能性が高い。
何故なら少女に取り憑いている異形は、実際に言葉を発したからです。
そしてそれでようやく理解することができました、これは個人の魂に由来する類のものではなく、他者との関係性に帰属する能力なのですね。
『足元に咲く花』とは、その人物の人格を形作った時間や言葉そのものであるという比喩表現だったのですね。
だとすればこれは『少年時代との訣別』ではなく、『過去を肯定』する物語と表現する方がしっくりきます。
それでは、少年漫画のようだと思った箇所についてお話しします。
理由は幾つかありますので、順番に整理していきましょう。
まず一つ目は、主人公の『死』によって物語が始まるということです。
これは恐らく、今までの自分の常識や日常というもの終わりを象徴だからでしょう。
そして単純に、突然死んでしまった主人公が次はどうなるのかという点に読者は目を惹かれるので、物語冒頭のフックとしてとても強いという作劇上の理由もあります。
二つ目は戦闘に対する考え方です
前回の戦術の話とも重なりますが、この作品では強弱というものを物理的な戦闘力で測っているところがあります。
恐らくテーマが難解であるために、アクションシーンだけでもエンタメ要素にしたいという思いから、戦闘を映画のような書き方をしようとした結果だと思います。
それは素晴らしい試みなので、これからも是非続けてみてください。
そして最後、三つ目の理由は描写です
主人公の視点から見る書き方、情報の出し方、そして『語る』よりも『示す』方が好みだという考え方。
それらを総括すると、恐らく映画のワンシーンを想起させるような書き方をしようとしているように感じます。
それは恐らく、『何故やったのか?』というものを説明することなく読者に『示す』ための文章でしょう。
そしてその表現に最も近いのは、漫画やアニメです。
短いセリフと僅かな動きから、読者や視聴者ははその考えを予測して共感させやすいというのが強みです。
どんなにセリフが難解で理解し難くても、表情から感情を察することはできます。
この小説も表情や動きだけを描写することで、似たようなことを目指しているのではないでしょうか?
だとすれば、言葉よりも行動の方に本質があるという考え方に繋がりそうですね。
と、以上が少年漫画的な表現であると感じた理由です。
作者からの返信
"何故なら少女に取り憑いている異形"
確かに強い関連があります。しかしまだその情報は物語に出ていないので、どこで直感できたのか大変興味があります。
"他者との関係性に帰属する能力なのですね"
"その人物の人格を形作った時間や言葉そのものであるという比喩表現だったのですね。
だとすればこれは『少年時代との訣別』ではなく、『過去を肯定』する物語"
よく分かりましたね……そこを受け取れる方へ向けて作ったものですので、大変嬉しく思います……!ただ、それがどのように心を動かせるのか、そもそも心動かすことができているのか、不安ではあります……
"今までの自分の常識や日常というもの終わりを象徴だからでしょう。
そして単純に、突然死んでしまった主人公が次はどうなるのかという点に読者は目を惹かれるので、物語冒頭のフックとしてとても強いという作劇上の理由もあります"
まさにその通りの意図がございました……!この領域で対話ができることに、創作に向き合うものとして異常なほどの満足感を覚えています……!ただ読者へ面白さとして作用しているのかどうか、具体的な数値としては未知数なのが……どうにも……
"恐らくテーマが難解であるために、アクションシーンだけでもエンタメ要素にしたいという思いから、戦闘を映画のような書き方をしようとした結果"
はい……この部分は、中国や韓国の、大陸のエンタメ作品から学びました……
"どんなにセリフが難解で理解し難くても、表情から感情を察することはできます"
なぜこのような書き方になっているのか見つめ直したところ、『攻殻機動隊stand alone complex』に影響を受けているのではないかと気づきがありました。あなた様はご存知でしょうか。
"この小説も表情や動きだけを描写することで、似たようなことを目指しているのではないでしょうか?
だとすれば、言葉よりも行動の方に本質があるという考え方に繋がりそうですね"
ありがたいお言葉です。まさにこの対話によって、次の物語の描き方を設計したく思っておりました。あなた様のお言葉ひとつひとつが、私の物語を前進させてくださいます。改めて、そして重ねて、お時間割いてくださり心からお礼申し上げます。
生き物のように変容する"ぶよぶよ"の存在が、ただの異形ではなく、何か深い意図を持っているように感じられました。
ぶよぶよは、色々形を変えるΣ(*´Д`)
作者からの返信
引き続き、お時間を割いてくださりありがとうございます。
形は変わるが、形が変わり続けるという変わらない性質を感じてもらえたな嬉しいです!