第2話 そっと伝えたい



僕には今、ひっそりと心に秘めたる思いがある。それはとても儚くて、せつなくて、いつか言葉にしてしまえば、消えてしまうんじゃないかとまで思ってしまう思い。


僕だけしか知らない、誰にも打ち明けたことの無い思い。


でも僕は心に決めていた。

今日、必ず、この思いを口にすると。


きっと口にすると今まで通りではいられない。今までのて欲しかったことは、全てなかったことになる。

それでも、今日伝えると決めたのは、今日が最後だから。

今日で最後だから。

何がとは言わないけれど、今日で最後だから。


だから思いを伝えると決めたのだ。


ただ、いざとなって勇気が出ない。

手が震える。

心臓が早鐘を打つ。

それでも僕は、僕は、


「あのね、僕、ずっと君のことが───……。」




結末は、読んでいるあなたの心の中に。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る