　実家では新聞をとっている。地方紙なので、読者の意見や感想を投稿する『読者の広場』のようなコーナーがある。所謂、当初の紹介。月替わりで変わるテーマに関する投稿のほか、フリーテーマの投稿、さまざまな専門家が書く意見など、多彩な投書が毎日紹介されている。

　投稿者は大半がお年寄りだけれど、まれに20〜40代の若い方々も投稿していたり、学校の授業の一環だろうか、小中高生も長期に渡って紹介されたりしている。

　読む前はスルーしていた投稿。いざ本腰を入れてしっくり読んでみると、面白い。読者同士の交流(たまに喧嘩)もある。内容も様々で、日々過ごしていて気づいたことなどから堂々と政治家やお偉いさんたちに批判を言う投稿だって見かける。時には他県からの投稿もある。

　かく言う私も一度だけ投稿したことがある。小学6年生の夏。国語の授業で投書について学習していた。投稿は強制ではなかったはずだが、興味本位で投稿してみようとその時出されたテーマに沿って投稿してみた。テーマは確か『時間』だった気がする。学校の時計が落雷で壊れたため、非常に不便だった。普段何気なくみている時計も大切に使おう、そんな内容だった気がする。投稿してから数週間経って新聞に載った『若者の声』のような枠がつけられていた気がする。

　それ以来投稿はしていない。ただ学生の投稿が以前より多くなった気がする。何気に毎日の楽しみになっているので、読者の広場は無くならないでほしいな〜と思っている。