半目開き~15歳になったら右目で幽霊見えました~

みかんジュース

プロローグ

「ゲホッ、ゲホッ、ゲホゲホ…」

三浦千春は、ある難病に侵されていた。咳が止まらず、高熱が出続けている。体が、ものすごくだるい。

「い…イル!イル!」

千春が呼ぶと、長髪の青年が部屋に現れた。

「どうかしましたか?わが主よ…」

「#$%&”に、私の力を受け継ぎたくて…。ふだをはれるかしら?」

「もちろんですとも!早速はりにいってきます!」

イルと呼ばれた青年は、そういうが早いか、部屋から消えてしまった。

コンコン。

「ままー、おとこのひととはなしてた?」

「!…話してないわよ、#$%&”。」

「あ!そうそう、さっきろうかでね、シャルックとあったの!」

「そう…」

千春は、この子には私の力を受け継ぐ器があることを悟った。そして、呪文を唱える。

(#$%&”に、私の力を…!)

そして、千春は#$%&”を抱きしめた。

「……………………………………………………………!まま!あついよお!」

「あっ!」

力を渡す途中で離れてしまった。いけない。この子は、片目でしか見えなくなる…

「ウグッ…!」

だが、この術は大量の生気を使うのだ。使った後は、猛烈な疲労に襲われる。病気で弱っていたら、最悪死ぬ場合もある。

「じゃ…じゃあね…#$%&”…」

「え…?まま?まま?まま!」

20××年、三浦千春は、死んだ。

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