第1話 歳下の男の子

第1話

—— んんっ、あっ、それだめっ、、


—— どこ、、?ここ気持ちいい、?


—— あっ、、きちゃう気がする、、んっ、


——— はぁ、はぁ、、、



——



「まり、お茶いる?」


正輝まさきは本当に気がきく。

1歳年下のわりにはしっかりしているんだと思う。


「ありがとう。このあとなにする?」


「映画でもみよっか。面白そうな映画見つけたんだよね。その前にお風呂入ってきたら?」


「うん、そうする。明日大学あるの?」


「授業あるけど、午後からだよ。

 遅くまで起きててもへーき。」


「そっか、じゃあ急いで入ってくるね。」



これが私たちの日常。



私(まり)は、会社員の23歳。

正輝とは高校生の頃からの知り合いで、

私の元カレの部活の後輩。



私たち?ううん、付き合ってない。

いつからこんな関係か?

そうだなぁ、半年前とかそこら辺かな。

そう、いわゆるセフレ。



でも絶対セフレなんて言わないし、

お互いにそんな話したこともない。

暗黙の了解っていう空気感かな、、。



「お待たせ〜、お風呂長かったかな?」


「いや全然、この前見つけた映画がなくってさ〜」


「えー、なんて名前か覚えてないの??」


まりが熱った身体を正樹に近づけると、

少し汗ばんだ胸元がのぞく。


「、、、まり。あんまり他の男にそういうことするなよ、、。見えてる。」


「あっ!ごめん。貸してくれたシャツ大きくて。」


「まぁ、俺はいいんだけどさ。

 てか、さっきごめん、強くやりすぎたも。

 首元見せてみて。」


いつもキスマークをつけられる。

正輝は独占欲が強いみたい。


首にはいつくか赤くなった場所があった。


「全然痛くないよ。でもちゃんと隠さないとね、会社で見つかっちゃったら変な噂されるし。」


笑い半分でまりが答える。



「別に俺は会社の人じゃないから大丈夫でしょ、それより映画みよ!」



いつも通り映画を見て、いつも通り眠る。



でもいつしか考えるようになった、

この曖昧な関係はいつまで続くんだろう。


別に嫌じゃないし、でも付き合ってもないし

付き合えばいいじゃん?って思うかもしれないけど、

正輝は大学生でかわいい女子たくさんいるだろうし、きっと気になる子だっている。


彼女になれる自信ないなー、なんて

またいつも通りひとりで自虐して、病んで、、。


何したいんだろうな、私。なんて。

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