1999年カシオペアに乗って

チーズ

一夜の過ちの始まり

「ノストラダムスの大予言によると、1999年の7の月に世界が滅ぶらしいよ?」



......あの時は、1999年の7月11日だった。

放課後、彼女と一緒に話をしていた。



「もう7月になってるのに滅んでないじゃん」

「テレビではまだ報道されてるから......」 



彼女の話では、世界が17日に滅ぶから...その前に1999年7月16日の上野発のカシオペアに一緒に乗ってほしいらしい。



「どうせ世界が滅ぶんだから学校に行く必要なんてないでしょ?浜名湖に15日夜集合!!」

「......連絡はどうするんだよ」






「506Gを使えばいいじゃん!!」



少なくても僕は、あのメールまでは、これは彼女の冗談だと思っていた。








本当に自分の携帯電話にメールが来たのは、15日。


__

イマドコカナ、ワタシハモウハマナコツイタ ウエダ ハツ16:20ダカラネ 

__



今は夜の18:30分だった。

「......今から家を出れば、明日の16:20間に合うだろうか?」


そもそも彼女の冗談だと思っていたけど......いや今でも、自分は、このメールは彼女のイタズラだと思っている。


「だって、今着いたと言うことは金曜日の授業をサボると言うことで......」




でも昨日の学校でーー

__


「どうせ世界が滅ぶんだから学校に行く必要なんてないでしょ?」


__


「......嘘だよな、さすがに本気ではないよな?」

警察に補導されるんじゃないのか?

もし、彼女が誘拐されたら......僕から見ても、とても美しい女性だし......。


「男が居れば少しは誘拐されにくいだろうか......?」


この時には自分の覚悟は決まっていた。

未来でこの時を振り返れば、男性一人いたところで誘拐されてしまうのに抵抗できない気がするが......。


あの時は、すごく焦っていたのだろう。






__




「こないな......」


結局、朝の3時まで浜名湖で待っていたが誰も来なかった為、メールで......駅に移動することを書いてから移動して、今十二番線ホームにいる。





そんな、中この駅に息を切らしながらやってたのは......

「浜名湖...からやってきた......はあ、疲れた」



「杉田君!?」




__



結局上野まで来てしまった。それにしても......よく自分こんなに走ったな

「突然メール来てびっくりしたよ」


浜名湖に走っていたら、突然メールがやってきて......移動する方向が真逆になって、ちゃんと出発まで間に合うか不安だったけど......。



「ごめんなさい......ここまで、来てもらちゃって」

「いや、大丈夫だよ」






本当に、間に合ってよかった。















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