第16話

俺に抱きつき


もう限界なんです


菅原さん助けて下さい


涙を流してそう言った小林



もちろん…

助けてやりたいとは思うが…


渡辺達は俺が何を言おうが

その場では従うと言うが…


結局変わらない


一度 それを問い質すと

「小林さんに任せたら

きっと彼女一人残業になります

そうなると…仕事を押し付けたと

部長からクレームが来ます

菅原さんがフォローしてくれるんですか?」


「残業にならない程度に…

適度に割り振れる能力が

君達にはあると思ってるが」

能力を認めつつ…

持ち上げつつ…言った俺に

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