エルフ 催眠………妙だな?(ネタ)②
「最初の検証はどのタイミングで攻撃が来るか把握することからだな」
『普通に向こうがこっちを視認してからとかじゃないの?』
「設置型の可能性もあるだろ」
『設置型だとするなら発生までが遅すぎるわ』
「魔法を改良した可能性はないの?」
『この世界で魔法を改良するのも作ることができるのも神だけ、それ以外の存在が今ある魔法を改良したりはできないわ』
でもあの視界の悪さでこっちを視認できてるのは違和感があるんだよなぁ
「……感知魔法とかって存在するの?」
『あるわね』
ほなそれやないかい
♢
検証の結果、あいつの半径15メートル以内に入ると魔法攻撃が飛んでくることがわかった。今はギルドで準備中です。
なんでもう戻ってるかって?異常に短いリキャストタイムで魔法使われるとマジで近づけないんですよね………
「第一回攻略会議のお時間です」
『唐突ね』
〈アスラ様の意見に同意します〉
「俺一人の脳じゃ攻略法なんか浮かばないでやんす」
『語尾まで変になってるじゃない』
だってあいつどうすればいいですます?
理不尽の塊すぎるんだよなぁ
〈提案、ヴァンパイアという種族の弱点を明確にする必要があると思われます〉
「……眷属化ってようは催眠状態みたいなもんだよな?」
『私もそう考えていたけれどもしかしたら前提が違うかもしれないわね』
「日光含め色々弱点調査でもしますか」
『検証ね素晴らしいわ』
〈情報の保存はお任せください〉
俺の仲間やる気が凄まじいよ………
♢
結論、眷属化はヴァンパイアの特性まで受け継いでました。森の眷属化ゴブリンを一本背負いで頑張って日向まで出したり、流水でダメージを受けるの?とかいろんなことを検証しましたが認識を変えてるのかもしれないと思いました
〈ヴァンパイアの眷属化による影響で自身もヴァンパイアと共通の弱点があるのだと認識していると思われます〉
つまりヴァンパイアの眷属化はヴァンパイア自身が「お前ら
これの根拠としては日光からのダメージが発生しなかったのに流水ではダメージが発生していたためだ、だからこそのヴァンパイアの弱点を受け継いでいるのではなくヴァンパイアの認識を受け継いでいるという結論である
ちなみに流水はアースラさんが出してくれました。揃いも揃って仲間が有能ぅ
♢
再び、あいつと戦う
「アスラ流水のセット頼む」
『10分しか持たないからそれまでに勝負を決めなさいよ』
「10分経ったら武器化も解除される?」
『そうね』
「……銀の武器持ってくればよかったぁ」
『今更ね』
まあ時間だけはあるから何回もやろうか
直後血の矢が降り注いだ。しかし今回はシフに当たることなく流水がその魔法を防いだ。それを合図に敵に肉薄する
ナイフという武器種の短さのお陰で"無剣"の効果範囲に入っている
それを流水によってガードし、エルフの発動した雷魔法を回避する
ヴァンパイアに眷属化されているとはいえ元のエルフが使えていた魔法も使えるようだ。
「あぶねッ」
『もう一回近づかないとさっきみたいにジリ貧になって負けるわよ』
異常なリキャストタイムにより放たれる魔法。本来、魔法使い相手にはmp切れを待つのが得策だが下手したら種族特性なのでは?ってぐらいにmpが切れない。
そんな中本当に一瞬魔法に穴ができた。人1人が問題なく通れる隙間、1度目は罠の可能性もあると思ったがその隙は常に存在した
「アスラ流水セット!」
隙間に突っ込むように"瞬刃"を発動する。エルフは咄嗟に血の矢を飛ばしてくるがアスラが発動した流水によってガードされる
"瞬刃"が接触したと同時に最優殺しをナイフ入れにしまい"一本背負い"を発動し、エルフを空中に浮かせる。"属性付与"そして"エアラッシュ"を発動し空中で4連撃をぶつける
「このクソ陰キャ野郎、○ね!」
1度目は初見殺しにより殺され、2度目は弾幕はパワーだとばかりに殺された。見かけや喋り方はそんな様子を見せないがシフには思うところがあった。あえて単純に言おう、ブチギレたいたのだった
そんな怒りのを孕んだ攻撃によってupゲージが3ゲージ溜まった
「死にさらせえ!」
先に地面に落ちたエルフに"断頭"をぶつけた
エルフの肉体は消滅した、それと同時に
[クエスト"未智の力"をクリアしました
始祖の眷属との会話に補正がかかります
一部NPCとの会話に補正がかかります
エルフ領に入ることが可能になりました
スキル"水生成""水操作"を入手しました]
アナウンスさんからのクリア通知と報酬の知らせが届いた。
それと同時に報酬"エルフの涙"と"力の結晶"の二つを入手した
エルフの涙
自身の力のなさ、誰も救うことができなかったというエルフの負い目から生まれた。わずかな抵抗の意思を残しながらも、染み付いている血の匂いがヴァンパイアという強大な存在、その暴威は敵対する全ての存在に向かうことを物語っている
力の結晶
始祖の眷属になったものの体内から出てくる赫く禍々しい結晶。この結晶からは始祖の力そして、周囲を引き込むほどの魅力を感じる。
装備することで3分間、血流操作魔法を使うことができるが徐々に体を蝕み最後には"血の眷属"へと種族が変更される
…………
「……とりあえずジムさんに実用的な装備にしてもらうか」
シフはデメリット持ちの武器を全力で遠ざけようとした
あとがき
You○ubeとかにある鬱ゲー解説動画とか見るのに最近ハマっている。鬱ゲーって、結局人を鬱にさせる可能性があるって時点でゲームとして作り込まれてて、ストーリーがマジでしっかりしてるんだよなぁ………ps2の鬱ゲーに惹かれやすいから去年の夏にps2買ったの大正解かもしれない
設定語り
始祖の眷属
ヴァンパイアの始祖、直轄の眷属であり始祖特有の方法で眷属化されるため精神に対する拘束力が通常のヴァンパイアに比べて高い。それは始祖の眷属化の能力が創造主から与えられた力ではなく………
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