桜の花弁の数だけお喋りしてる
『こりゃすごいね』
一部を除いて聞こえないのに、僕はつい嘆息の声を上げてしまう。この国で妖精は生き辛いが、人が行き交う場所は別。初詣にお盆、そして今日のお花見。こういう場所は〝精〟達が賑やかで。
――そろそろ結婚式?
――えー? ウチは
――でも絶対に王子と櫻ちゃん、両想いだもんね。
――押せばいける! 庚にはそれが足りない!
ひらり、桜の花弁が舞う。
それは妖精の僕らから見ても、幻想的な風景だった。
(あれ……王子と目があった?)
彼女の髪についた花弁を、まるで髪飾りのようだと囁く。櫻は頬を桜色に染め。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます