第3話 回想2 そして俺は・・・

「これより、ライベル・ノーズベルク元伯爵令息を王女強姦未遂のため王都から追放する!!」


そして、俺は弁解の余地がないまま、王都からの追放が決定した。もしこれが未遂ではなかったら死刑確定だっただろう。ある意味助かったといえるのかは分からないが。


「お前のことを親友だと思っていたんだがな。・・・そう思っていた俺が恥ずかしい。さらばだ!!この屑野郎」


と学院時代の親友である皇太子からそう言われたとき、俺は(俺もそう思っていたんだがな)と思いながら、牢屋付き馬車に乗せられていった。


この最低男!!

女の敵!!

速く死んじまえ!!


こんな暴言を王都の人間に言われながら、この時の俺はこう思っていた。


(何で、何で誰も信じてくれないんだ!!本当に俺は何もやっていないのに!!誰か助けてくれよ!!)


と思っていたが、都合がいいことは一切起きないまま、俺は王都から少し離れた森のほうに捨てられた。


「ほら!!さっさとここから出ろ!!」


と騎士団に怒鳴られた俺は牢屋から出た。すると、


「それじゃさようなら。元伯爵令息さん」


と騎士は俺に悪態を言い、さっさと馬に乗って去っていった。


「・・・は、ハハハハハハハハハハ!!」


もう笑うしかない。王都のためにどれだけ頑張って仕事を覚え、親友のために尽くしてきたこの学院卒業後の3年間は何だったのかと。後悔そして憎しみを持った俺はここからどうするべきか考えた。


(正直、お金もなければ食い物もさっきすれ違いに騎士から盗った携帯食料のみ。もうどうにもならんのが現状だな)


と思いながらも、とにかくこの森から離れないと夜には魔物が来る可能性もあるため、急いで走ろうとしたが、


「くそ!!牢屋に監禁されていたから体が鈍っていやがる」


そう牢屋に1ヵ月近く閉じ込められたため、体が思うように動かない。それでも歩みを止めたらダメだと思い、何とか森を離れることができた。


・・・・・そこから何日も何日も歩いて、途中で川原を見つけて水分を摂りつつあてもなく歩いていた。

履いていた靴はボロボロで、元々服はボロボロだったが、さらに流浪感が出てしまい、いろんな意味で限界が来ていた。

食料は最初は携帯食料だったが、無くなった後は野生の魔物や動物を魔法で対しながら飢えをしのいでいた。


結局、心身ともに限界がきていた俺は限界であることに気づかず倒れてしまうのであった。


そして、これが後に、俺の新しいスタートになることをまだ知らないのであった。

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