転校生、"チオ"

第2話

「……ここ、どこだ、どこなんだ」




真新しい制服を身にまとった俺、天笠チオは全く見慣れない道のりに一人おろおろとしていた。


やってしまった!!

全く分からない!!




「もお、もしかして迷子かよお、勘弁してよおもー」




今日転校初日だってのに、やばい、やばってぃ。


でもさでもさ、仕方無い。



だって地図すら持ってないし!土地勘もないし!てへ!




「んんまあ、なんとかなるさ!」




持ち前の能天気さでノリでなんとかなると判断した。




「先生には何て説明しよ。目の前で妊婦さんが倒れてそれをお姫様抱っこで抱えて病院に駆け込んだとか。イケメン過ぎるうう!」




それにしよ!と息巻いていると、突然後ろからブッ!と吹き出し笑い声が聞こえてえっ!?とあわてて振り向いた。


そこにいたのは、まっきんきんっ頭の男が肩を震わして笑っていた。



うわああ!!金髪!!太陽に光って眩しいぜ!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る