第16話 お盆明け②

お盆が終わったあとなので、厳島へ行く船の混雑はそこまで酷いものではなかった。


しかしやはり厳島は人気だ。外国人向けのツアーの参加者とみられる人たちが同じ船に乗っていた。しかも、おそらく2社が同乗している。


やはり外国人が多いと、マナーが心配されがちだが、俺は別に他人に危害を加えなかったらそれでいいと思う。先入観だけで決めつけるのも良くないからね。


フェリーは定刻通り、宮島口を出発。


富山育ちの俺は、フェリーに乗ることはおそらく初だ。フェリーが怖いという先入観を持ってたのもあるけど、経験がないから自然的に避けてたんだと思う。


まあ僕も社会人になったので、そんな先入観を捨ててしまおうかなと思った。


船酔いするか心配だったけど、僕は案外そういうのに強い体質らしく、全然酔ったような感覚はなかった。お酒に関しては超強いというわけではないけどね。


約10分間の船旅を経て、ついに俺は厳島へと降り立った。


まあ厳島に来た人が必ず行く場所といえば一択だよね。


そして俺は歩き、厳島神社へと辿り着いた。


この厳島神社は平清盛公が建設するように指示したと言われている。平家の栄華を示しているかのように聳え立っている。


しかし疑問だが、なぜ源氏はこの神社を取り壊さなかったのか。平家の栄華を象徴としているものだから恨みを持っている源氏は取り壊すと思ったんだが、流石に神様を敵に回すことなんてできなかったんだろう。


厳島神社でこれからも無病息災でいられますように...と願い、その後も厳島を歩き回って日頃の疲れを癒した。


そしてそろそろフェリーに乗って広島へ帰る時間が近づいて来たので船着き場へと続く道をまた歩く。


今回も混んでいたが無事に宮島口行きのフェリーに乗り込むことができた。


宮島口まで移動し、次は山陽線の三原行きに乗車。やはりかなり混雑していたがギリギリ座れることができた。


広島に到着し、市電に乗り込んで自宅に着いたのは、厳島を出て2時間程度経った頃だった。


「さて、明日から仕事頑張るかなぁ」

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